ハワイでの朝食は優雅にホテルで!が正解
Aloha、トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。日頃、ほとんど朝ごはんを食べない私ですが、ハワイにいるとなぜだか食べたくなってしまいます。別に早起きしているわけでもないのに、です。ハワイにいると、朝ごはんというヘルシーな響きに引っ張られるのでしょうか!? 今週お届けしている「暮らすように旅する Travel Hawaii」4日目は、そんなハワイでの朝ごはんのことを。
Hyatt Regency Waikiki Beach Resort & Spa
20年以上前のこと。「ハイアットリージェンシー ワイキキ リゾート&スパ」の3階にあるレストラン「ショア」で食べたエッグベネディクトのおいしさにやられてしまった私は、当時、朝ごはんといえば、毎度ここを訪れていました。ワイキキビーチをバックに立つ、ハワイの英雄デューク・カハナモク像を眺めながらの朝ごはんは、いつだってご機嫌なハワイの朝のはじまりだったのです。
あれからずいぶん年月が経ちましたが、相も変わらずここの朝ごはんがお気に入り。このホテルに泊まっているときはもちろん、そうでないときも(特に旅の最終日の朝ごはんは、海見えということもあって)地元在住の友人たちと待ち合わせては、朝の時間を過ごしてきました。
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ブレックファストブッフェ $42.99(6~12歳は半額)
今回も、久しぶりのハワイの朝は迷わずここへ。朝からさまざまなメニューが楽しめるブッフェは、想像以上に盛りだくさんのラインナップで、朝からモリモリ食べちゃいました。ブレッドからスイーツまですべてここのキッチンで丁寧に作られているので、味はお墨付き。
アメリカの定番ブレックファストメニューはもちろん、ハワイのローカルテイストのものまで多種多様。夜は韓国系のメニューも充実しているんです。
もうひとつ特筆すべきは、長年働いているスタッフが多いということ。初めて訪れたときからずーっといらっしゃる方もいらっしゃいます。そういう方々をハワイの街中で見かけると、うっかり声をかけそうになるくらい、心の中ではお知り合い気分。長年同じスタッフがいるところって、なんとなく安心感ありますよね。
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レストラン内にあるカウンターバーから見えるワイキキビーチ。まるでフレーミングされた絵のよう。
ところでここは、朝もいいけれど、前述したようにサンセットタイムからのブッフェもいいんです。ブッフェが不得意な私がこんなに気に入っているのだから、どれだけいいのかおわかりになっていただけると思います。ワイキキの朝ごはん(夜ごはんも)、今日はどうしようかなーと思ったら、迷わずこちらへ!
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朝から焼きそばはあるわ、揚げ餃子はあるわの盛りだくさん。
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ここのシナモンロールとバナナマフィンは特に好きな味でした。それにつけるリリコイバターやホイップクリームもたっぷり、好きなだけどうぞ~ってところがいかにもハワイ。いいですよね~。
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ドライマンゴーやドライパパイアがミックスされたハウスメイドのグラノーラ、ブルーベリースコーンも! 個人的には料理の前にセットされているネーミングプレートにいちいち胸キュンでした。かわいい~。
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好きなものを入れて焼き上げてくれるオムレツ。全部入れにしたらこんなにぷっくりしたオムレツに。ソースはサルサ風をチョイス。アツアツとろ~り。海側の席を陣取って、優雅に朝ごはん。思わず「あ~、最高!」とひとり言。
The Kahala Hotel & Resort
オアフ島にいる間、必ず一度はワイキキ以外の場所で過ごすようにしています。ワイキキはワイキキで大好きなんですが、本を読んだり無になったりする静かな時間も、充電の旅には必要ってことで。
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カハラビーチからココヘッドを望むビュー。
そんなときによく訪れるのが、昨年60周年を迎えたホテル「ザ カハラ ホテル&リゾート」。ここに足を踏み入れたら、ほぼ敷地内をぶらつくくらい。あとは海とプールと部屋を行ったり来たり。だからもちろん朝ごはんも、ホテル内のレストラン「プルメリアビーチハウス」でいただきます。
ハワイ好きの友人たちは、よくここに朝ごはんだけ食べに来ると言っていました。それだけでカハラの優雅な時間を満喫できるからと。なるほど、確かに。また、地元在住の友人たちも特別な日に家族で、あるいはスペシャルなミーティングのときなどにと、この居心地のいい場所をそれぞれの思いとともに活用していました。
ハワイの友人たちは皆トリュフ好き。お土産にもよくトリュフスプレッドをいただきます。そんなことから好物になってしまったトリュフ。オアフ島の西、ワイアルアのフレッシュ卵のスクランブルエッグにブラックウィンタートリュフをたっぷり削ったひと皿「スクランブルエッグ ブラックウィンター トリュフ」($55)。自家製のフォカッチャですくったり、のせたりしながら、朝からシャンパンとともに❤︎。
また別の日はブッフェを堪能。ワッフルやパンケーキ、サラダ、ふわふわのオムレツなど充実した品揃えで大人$55、子供(6~12歳)$24。トリュフ スクランブルエッグと同じ値段だけど、どちらもその日の気分で楽しみました。
ケールとパイナップル、ハワイ産のターメリックなどがミックスされた「オマオマオ」(右)と、赤ビート、青リンゴ、フェンネル、ショウガのミックス「ウラウラ」(左)のフレッシュジュース。どちらも二日酔いの朝にも効きそうで、たまには健康的なことしたいってときにいいかも~。個人的にはオマオマオのほうが好みでした。
穏やかなカハラビーチ前での朝ごはんは、おいしいものを食べる時間でもあるけれど、この幸せなひとときを噛みしめる時間でもあります。最近よく思うんです。あと何回こんな時間を過ごせるかなって。だから、料理も空気も雰囲気も全部、ぜーんぶ噛みしめて味わって、自分に染み込ませています。
最近、「プルメリアビーチハウス」で一人、朝ごはんを楽しむときは、メニューからちょこっと贅沢なものを頼むことが多くなりました。朝からシャンパンとトリュフ入りのものとか、大人っていいなぁと、実感できるようなものを。充電のための旅ですから、日々、自分に甘く! 毎朝のブッフェがついているブレッファーストパッケージというお得な宿泊プランもあるそうですので、食欲旺盛な方はぜひ、そちらを!
Grand Hyatt Kauai Resort & Spa
4年ぶりくらいにカウアイ島へも行ってきました。ホテルは奮発して「グランド ハイアット カウアイ リゾート&スパ」に。カウアイのマラソン大会によく出場するオアフ島在住の友人は、ここが常宿。いつも、このホテルがどんなに素敵かと聞かされてきたので、頭の中ではその良さを熟知しているつもりでしたが、まさかこんなに素敵だったとは! というのが実際に宿泊しての感想。またすぐにでも行きたいです。とにかく広い。緑も、海の青も盛りだくさんの贅沢リゾートですが、カウアイ島の中心地・ポイプにあるので、実はどこへ行くにも便利な場所なのです。
ゆったりした空間、いらっしゃる皆さんもゆるやかでのんびりしていました。
朝ごはんは、専用ラウンジのグランドクラブでいただけるブッフェを。グランドクラブ付きの宿泊を予約すると朝ごはんが付いてくるので、今回は優雅に朝を楽しめました。グランドクラブは朝だけでなく、昼から夕方まではスナック、夕方から夜は前菜、夜はデザートまで楽しめ、お部屋も優遇されるので、海見えの広々したところでカウアイを満喫できるというわけ。
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やっぱりここでもメニュープレートにキュンとしてしまいました。グアバデニッシュ(左)がおいしかったです。
コンチネンタルブレックファストのブッフェは、シンプルなメニューだと思ってあまり期待していませんでしたが、いやいやさすがグランドハイアット。ハムやベーコン、フルーツ、チーズ、パン、ドリンクなど、すべてにおいてたっぷりと、種類豊富に優雅に並べられており、まずそこでうわぁ~と感動。気持ちも上がりまくりました。
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ブッフェのサラダでこんなに盛ったのは初めてかも。
まずはハムやチーズ、パパイアなどとともにサラダをいただき、その後、ベーグルにクリームチーズとサーモンをのせて自作サーモンベーグルまで堪能。好きなものを自由にカスタムできるよう、クリームやサイドのレモンや調味料、ソースなども整えられていたのは、私的にかなり好みなスタイルでした。しかも、何もかもフレッシュ。常にスタッフが目を光らせていて、少しでも少なくなったらすぐにまたプラスされ、ブッフェコーナーが常に美しく管理されているのも気持ちが良かった朝ごはん。
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自作サーモンベーグル。これおいしかったー。トースターでカリッと焼いてから、クリームとサーモンをのせるのがポイント。
朝いちばんの空気とともに、今日はどこに行こうか? どうしようか? と話しながらのゆったりした時間は、「あ~、ネイバーアイランドに来てるって感じ~」と、幸せな気持ちになりました。
SHOR
2424 Kalakaua Ave., Honolulu
Hyatt Regency Waikiki Beach Resort & Spa
TEL:808-923-1234
営業時間:6:00〜11:00
定休日:なし
Plumeria Beach House
5000 Kahala Ave., Honolulu
The Kahala Hotel & Resort
TEL:808-739-8760
営業時間:6:00〜11:00(朝食)
定休日:なし
Grand Hyatt Kauai Resort & Spa
1571 Poipu Rd., Koloa
TEL:808-742-1234
Profile
赤澤かおり
料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny」
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