和歌山編vol.3　一人一人に寄り添うコーヒー「The Roasters」

今回ご紹介するのは和歌山市の山東地区にある焙煎所兼コーヒースタンドのお店「The Roasters」さんです。和歌山市中心地からは車で20分ほどの距離にあります。ドアを開けるといつもコーヒーの良い香りが漂い、焙煎士の神谷仁子さんが優しく迎えてくれます。

福島県出身の仁子さんは、震災後和歌山に移住され、お店を2014年にオープンされて昨年がちょうど10周年でした。お店の入り口すぐの場所には、焙煎機が置かれており焙煎の様子を見ることができます。

温かな時間が流れる店内は、ひとりでも入りやすく、私もカウンターに座ってコーヒーを楽しみながらついつい長居してしまいます。

「今日の気分はどんな感じ？」と、その日の気分や体調に合わせて丁寧にコーヒーを選んでいただけます。カウンター席に座ると、目の前でハンドドリップの様子を眺めることができ、なんだかいつも心が落ち着きます。

店内には、色々と気になるインテリアや小物がたくさんありますが、仁子さんのお気に入りを1つをお聞きしてみると、壁に飾られている和歌山出身のアーティスト笑逹さんの種をまく人の絵がお気に入りだと教えてくれました。

仁子さんを通して、カウンターで出会った人同士がつなっがたり、そっと励ましてもらったり、何か新しいことが生まれたりする。そんな温かな空気がここには流れていて、お話を聞いていてこの絵とも繋がるような感覚になりました。

世界中から厳選されたコーヒー豆は、８カ国９種類から選べ、産地の国旗をモチーフにしたパッケージのデザインもそれぞれ異なります。私もいつもコーヒー豆を購入するのも楽しみの１つです。
毎週土曜日は、海南市下津町にあるカフェ「KAMOGO」さんでもコーヒーを淹れられています。

一人一人に寄り添うコーヒー、ぜひ和歌山の旅の途中でゆっくりとした時間をお過ごしください。