【おへそのお取り寄せ Vol.02】馬田草織さんの「忙しくても『おいしい』をあきらめないための調味料」

『「おいしい」を習慣に。暮らしのおへそのお取り寄せ』
2025.03.11

「おいしい」を習慣に。暮らしのおへそのお取り寄せ』より一部抜粋してお届けします


今回、食いしん坊15名の方に実際にふだん取り寄せているものを教えていただき、そこにわたくしイチダと編集部のおすすめを加えました。どれも、本当に暮らしに役立つとっておきばかりです。おいしい出会いのきっかけにしていただけたらうれしく思います。

「暮らしのおへそ」編集ディレクター 一田憲子


 

文筆家、ポルトガル料理研究家
馬田草織さん

 


 

仁井田本家の
「旬味」

醸造発酵により天然アミノ酸を増やし、素材の持ち味を生かす。使用量は通常の料理酒の1/3。
仁井田本家の旬味 720㎖ ¥1,430

 

子育てと仕事で
時間がないからこそ、
ちょっといい調味料に
助けてもらいます

ライターとして取材や執筆などで忙しい毎日を送りながら、高校1年生の娘のために毎日ご飯を作り続けている馬田さん。食や旅の記事を書き続けているからこそ「おいしい」ことは何より大事。でも食事の支度に時間はかけられない。そんな現状を乗り切るために、欠かせないのが調味料です。そのなかでもイチオシが「旬味(しゅんみ) 」という名の料理酒。

「鍋に入れたり、炒め物に加えたり。純米100%なので、自然酒の旨みだけでほかに調味する必要がないぐらいおいしくなるんです。これさえあれば味が決まるから大助かりですね」


<とろみ鍋に>
水と昆布、つぶしたにんにく、しょうが、「旬味」を鍋に入れて、豆腐、ほうれん草、片栗粉をまぶした薄切りの豚肉を加える。汁をぐびぐび飲む鍋。


<お吸い物に>
1.5カップのだしに「旬味」大さじ3、しょうゆ小さじ1/2を加え、昆布と焼き海苔、ごまのお吸い物に。

 

仁井田本家
TEL:0120-552-313
https://niida1711.shop/

 


 

丸正酢醸造元の
「さんばい酢」

お酢とは違い、昆布やかつお節で調味されているのが、市販の三杯酢の特徴。だからこそ、会社ごとに味が違い、馬田さんがあれこれ試して、甘み、酸味のバランスがちょうどいいと選び、愛用しているのがこの一本。
丸正酢醸造元のさんばい酢 300㎖ ¥891

 

あっという間に
酢の物や炒め物の味が決まる

「わが家のあえ物に重宝しているのがこの『さんばい酢』です」と馬田さん。しょうゆ味よりさっぱりした塩味が好き。そこにこの「さんばい酢」をプラスすると、旨みがぐんとアップするそう。和歌山県那智勝浦で、今ではほとんど見かけなくなってしまった木樽を使い、昔ながらの醸造でお酢を作る「丸正酢醸造元」。その赤酢にかつお節、利尻昆布を加え調味したのが「さんばい酢」。酢の物にはもちろん、焼きなすやエビフライ、とんかつなどにかけてもさっぱりといただけます。


<酢の物に>
かけるだけで酢の物が完成。蛇腹に切り込みを入れ、塩水につけておいたきゅうりの水を絞り、茗荷と共に「さんばい酢」であえた。


<焼きなすに>
焼きなすにしょうゆではなく「さんばい酢」を。網焼きの香ばしさを「さんばい酢」のさっぱり感が引き立ててひと味違う味わいに。


<炒め物に>
サラダ油ににんにく、しょうが、鷹の爪を加えて香りを出したら、れんこん、ピーマンを炒め、塩と「さんばい酢」で味つけを。さっぱりした炒め物に。

丸正酢醸造元
TEL:0735-52-0038
https://www.marusho-vinegar.net/

 


 

パリョの
「コチュジャン」

無添加で体に優しい惣菜や、発酵の知恵を生かした調味料を作っている。
パリョのコチュジャン 中(130g) ¥950

 

いつもの料理の味が
本格派に

馬田さんが、イベントで知り合ったというのが、日本料理家の夫と、韓国料理家の妻で立ちあげたユニット「パリョ」の島田梢さんでした。韓国調味料というと、辛いと思いがちですが、コチュジャンはコクのある甘さが特徴。ゆでた大豆をつぶして発酵、乾燥させたメジュ粉と梅エキスを使い仕込んだコチュジャンは、ほどよい甘辛加減で、辛いものが苦手な人にもおすすめ。
「日本でいうしょうゆやみそのように、煮物から炒め物まで何でも使えます」


<肉みそに>
にんにく、しょうが、ねぎ、合いびき肉を炒めて、コチュジャンと合わせみそを加えた肉みそ。鶏がらスープにキムチを加え、肉みそをトッピングして韓国風にゅうめんに。


<マヨネーズに>
マヨネーズに1/3量のコチュジャンを混ぜてディップに。

パリョ
Instagram @paryo_ogawa
https://paryo.stores.jp/

 


 

クラタペッパーの
「黒胡椒」

黒胡椒は清涼感のある味わい、完熟胡椒はフルーティな香り。
クラタペッパーの黒胡椒 黒胡椒 35g ¥972、完熟胡椒 20g ¥1,296 

 

いいこしょうは、
香りが違うんです

大のこしょう好きという馬田さんが選んだのが「クラタペッパー」の粒こしょう。世界一おいしいといわれていたカンボジアのこしょうが内戦で激減。それを「よみがえらせたい」とこしょう農園を創業したという、倉田浩伸氏の活動を知ったのがきっかけだったそう。こしょうは果実なので、生産地の気候や土壌が変わると、その香りや味わい、辛味も違ってきます。カンボジア産のこしょうは、フルーティで大粒。ステーキに、ポテトチップスに、サラダに。いいこしょうの香りは、何よりのごちそうです。


<ペッパーステーキに>
砕いたこしょうをトレイにのせて、塩をした牛ステーキ肉の片面を押し付けて1分ほどおく
バターを引いたフライパンでこしょうがついた面を下にして焼き、裏返せばでき上がり。レモンを搾って。


<ポテトチップスに>
ポテトチップスにひき立てのこしょうを。馬田家では娘もこの食べ方が大好きなのだとか。

クラタペッパー
TEL:0587-81-3207
https://kuratapepper.stores.jp/

 

photo:馬場わかな text:一田憲子

 


 

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Profile

馬田草織

saori bada

文筆家、ポルトガル料理研究家。出版社勤務を経て独立。食や旅を軸に取材、執筆を手がける他、自宅で料理教室「ポルトガル食堂」を開く。
Instagram @badasaori

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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