ひんやり、 夏の朝を彩るガラス風景
「nokaze -うつわと物語の家-」中藤さんご夫妻 vol.3
こんにちは。京都・岡崎で器ギャラリー「nokaze -うつわと物語の家-」を営んでいる中藤夫妻です。今回で3回目となる連載「器で叶える、マイカフェモーニング」。第3回目は、“夏の朝”を涼しく彩る休日モーニングをご紹介します。
今日は、快晴。太陽がまぶしくて、窓を開けると風が心地いい。普段の慌ただしい朝とは違って、少しだけ時間に余裕がある休日の朝。普段はバタバタしてますが、今日はプチ寝坊した朝でした。
少し寝坊して、もう10時。ブランチもかねて、少ししっかり目の朝ごはんで。天気の良い今日は、なぜか涼しさを感じるガラスの器を使いたい気分。
今日使う器はガラス縛り。ガラスに合わせて、簡単なメニューでブランチを作っちゃいます。と言っても、そんな大したものではありません(笑)
夏の定番といえば、そうめん!冷たく喉越しがよく、いくらでも食べられちゃうそうめん。がっつり食べたい今日は、そうめん × ガラスの器を中心に、休日をリラックスできる朝ごはんを用意しました。
そうめん × サブロウガラスが、涼やかな朝の主役
まずは、朝のメインにした「そうめん」。我が家の「そうめん」は、普通のそうめんではなく、無限やみつきそうめんが定番。めんつゆとごま油を混ぜたタレにニンニクと胡麻をかけて仕上げる、無限に食べられる絶品そうめんです!今日は、休日。特に予定もなかったので、朝からニンニクいっちゃいました(笑)
そして、トッピングは、母が庭で育てた大葉。昔から庭で摘んで食べていた大葉を思い出とともにふんだんにのせて、いただきます。
そんなそうめんのために選んだ器は、サブロウさんのガラス鉢。
キルンワークという技法を用いて、独特で美しいモザイク模様が特徴的なサブロウさん。実はサブロウさんは、特徴的なモザイク模様だけでなく、様々な作風の作品を作られており、今回選んだのは、「つむぎ」というデザインで、糸が紡ぐような繊細なデザインが施され、光を受けることでその表情がさらに豊かになり、あらゆる角度から違うデザインを楽しめる器です。
透明感のあるガラスにうつる、そうめんと大葉のコントラスト。光を通すたび、輝くガラスの器が涼やかさをもたらしてくれます!涼しい朝を迎えるためには、冷たい食べ物だけでなく「目にも涼しい器」を。そんな発見がありました。
わらび餅 × 沖縄ガラス。思い出と味わえるのも器の醍醐味
一週間の疲れを取るために、甘いものも食べたい休日の朝。デザートには、夏にぴったりのわらび餅をチョイス。
実はこのわらび餅、自家製なんです!「京都nokaze -うつわと物語の家- 」とは別で、私たちの出身地 岡山県で「花かまくら 福田店」という自家製わらびを提供する和カフェを経営しています。
私は無類のわらび餅好きで、夏には、キンキンに冷えた”とろとろ”わらびもちが欠かせないのです。わらびもちは賞味期限が短く、それがネックなのですが、たまたま、実家に帰る機会があり、ゲットしてきたわらびもちを美味しくいただきました!
そして、このわらび餅を盛りつけたのが、沖縄の「グラスアート藍」さんのガラス皿。
実はこの器、沖縄旅行のときに立ち寄った工房で、一目惚れして購入した思い出の器なんです。旅先で買った器って、持ち帰ったあともずっと心に残るんですよね。
この器を使うたび、あの沖縄の空気や波の音、暑さと涼しさが入り混じった記憶が蘇ります。器って、ただ料理をのせるだけじゃなくて、時間や記憶をのせるものでもあるんだなと感じています。
実はもう一つ、旅の思い出のこだわりの品があります。それが、このかわいい、かわいい「たつのおとしご」箸置きです!こちらは沖縄宮古島出身。宮古島で一目惚れして、連れて帰ってしまいました。こんなことをしているとどんどん増えていきますよね(笑)それもまた、器の楽しみです!
サイズと口当たりに惚れた山崎雄一さんの器で、カフェラテ を一杯
最後は、冷たいカフェラテ。グラスは、神奈川県・藤沢で活動される山崎雄一さんのアイスコーヒーのために作られた専用グラスを使用しました。サイズ、厚み、持ちやすさ、すべてが絶妙。しかも、器の口あたりが本当にいいんです。
今日はカフェラテですが、もちろんアイスコーヒーにもぴったり。グラスにミルクとエスプレッソを注ぐと、層になって美しい見た目になりました!この美しい見た目が作れるのも、山崎雄一さんのグラスならではです。
飲み物を「ただの飲み物」から、「朝のご褒美」に変えてくれる器。これぞ、器の魔法です!
豆は、6月の特別展「ありがとうを、器と珈琲にのせて」展でご一緒させていただいた、オーストラリアのマーケットレーンの豆をいただきました。香り高く、すっきりしているのにしっかりとコクもある。暑い朝でもゴクゴク飲める、最高のパートナーです。
今日使った器たち
サブロウ(滋賀)/角深鉢 中 T つむぎ(作品詳細はこちら)
・涼しげな透明感と揺らぎのあるフォルムで、深さもあるので使いやすいガラスの器
・光が反射するたびに表情が変わり、食卓に清涼感を添えてくれる
・様々な作風が魅力的なサブロウさん、ひとつとして同じものがない手仕事の美しさが魅力
グラスアート藍(沖縄)/テーブル珊瑚 丸皿(小)(旅先購入品)
・沖縄の海や光を感じるブルーのガラス皿
・とろけるわらび餅の透明感と相性抜群。旅の記憶も味わいに
・厚みのあるガラスがどこか懐かしく、温もりを感じさせてくれる
山崎雄一(神奈川) / 薄荷ゴブレット ショート(作品詳細はこちら)
・アイスコーヒー、ラテにぴったりのサイズと口当たり
・冷たい飲み物がより美味しく感じる、サイズ感抜群の夏の定番グラス
まとめ:夏の朝、器で感じる涼と記憶
暑い夏の朝でも、ただ器を変えるだけで、気持ちはふわっと軽く、涼しくなる。冷たいそうめんと、旅の思い出の器と、大好きなわらび餅と。
作家さんが一つ一つ作られた器、旅先の思い出、真心込めた自家製わらび餅、様々な想いが詰まったガラスの器から、「涼しさ」と「記憶」と「やさしさ」がひしひしと伝わってくる清々しい朝でした!
忙しい日々の中でも、休日の朝くらいは、自分をごきげんに。この夏、あなたの朝にも、ガラスの魔法をぜひお試しください!
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最後に
本日ご紹介した、自家製「花かまくら 福田店」のわらび餅の告知だけさせてください!年間で10万個以上が販売されている、岡山屈指のわらびもちです!
希少な本わらびを厳選して使用し、保存料は一切使用せず、シンプルだからこそ、とことんこだわった「わらびもち」です。ふわふわ・もっちり食感と、きな粉の芳醇な香りがマッチした、大人気の本格わらび餅。
他にはないほどの大きさに切った食べ応えのあるビックサイズのわらび餅です。ぜひ、岡山県にくる機会がありましたら、お店にお立ち寄りいただき、お召し上がりいただけると嬉しいです!
【店舗概要】
岡山県岡山市南区福田 226-3(備前西市駅から車で10分)
電話番号:086-250-8010
座席数:64 席
支払方法:現金払い、各種ペイ・クレジットカード払い 可
駐車場:20 台
営業時間:モーニング: 8:30~10:20、ランチ:11:00~15:00、甘味:13:00~18:00
定休日:年中無休(年末年始を除く)
店舗案内はこちら
京都府京都市左京区岡崎⻄天王町84-1
(京阪 神宮丸太町駅、地下鉄東西線 東山駅から徒歩10分)
TEL:075-203-4917
営業時間:12:00〜17:00
定休日:月〜水曜
https://shop.kyoto-nokaze.com
Instagram:@nokaze_ikustyle
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