【おへそ20周年】「できること」に心を込める ― 「菓子工房ルスルス」主宰 新田あゆ子さん、まゆ子さん(前編)

暮らしのおへそ
2025.09.02

8月29日に発売した『暮らしのおへそ Vol.40』より抜粋してお届けします


できたてをすぐに届けたい。
「できること」を大切にしたいから
「たくさん作る」という
「できないこと」を手放しました。


缶のふたを開けると、星や小鳥、丸や四角など、いろいろな形のクッキーがぎっしり。ザクザク、ホロホロ……と味も食感もさまざまで、つい「あともうひとつ」と手が伸びます。

クッキー缶や焼き菓子をはじめ、隔週に3日はケーキ類を製造、販売しているのが、お菓子好きには知られたお店「菓子工房ルスルス」です。作るのが姉のあゆ子さん、販売やスケジュール管理などマネージメントを担当するのが妹のまゆ子さん。姉妹ふたりで工房を立ち上げて、今年で18年になるそう。

夕方5時40分。あゆ子さんは手を止めて帰る準備を始めます。6時には5歳の長男をお迎えに。

「工房を立ち上げてから、120%の力で走り続けてきたけれど、だんだんそれでは体力や気力がもたなくなって。2019年に出産したので、ちょうどコロナ禍と重なったこともあり、やっと足を止めることができたんです。今は、お迎えの時間によって、仕事に『終わり』をつくれるようになったかな」

そう語るあゆ子さんは、高校生の頃から手に職をつけたくて、いつか自分のお店を持ちたいと考えていたそう。短大を卒業後、喫茶店や洋菓子店でお菓子作りを担当した後、独立して教室を始めることに。教室で作るお菓子の内容を紹介しようと生まれたのが「菓子工房ルスルス」だったというわけ。

朝は2歳の長女を保育園まで送って。必ず兄妹それぞれと一対一で向き合う時間をつくるようにしているそう。保育園までの道中では、途中で立ち止まったり、おしゃべりしたり。果てしなく時間はかかるけれど、そんな娘のペースに合わせて歩きます。

 


 

・あゆ子さんのおへそ>


半年に一度

家族で写真を撮る


知り合いの写真家に頼んで、近所の公園などで家族の記念写真を撮ってもらっている。撮った写真は自宅の階段まわりに飾ってフォトライブラリーのようなコーナーに。「今」しかない家族の姿は宝物。

 

子どもと一対一で向き合う時間をつくる


2歳の長女を保育園まで、ゆっくり歩きながら送っていく。


5歳の長男をこども園に迎えに行った帰りにカフェへ。子どもにも優しいカフェ「鷰 en」。

 

100%で頑張らない


朝食は、陶器のエッグベイカーにお湯と麺つゆを少量入れ、卵を割り入れ火にかけて。


スーパーで葉野菜のミックスパックを買っておき、チーズやナッツをトッピングしてごちそうサラダに。


この続きは発売中の『暮らしのおへそ Vol.40』をぜひご覧ください。

photo:有賀 傑 text:一田憲子

 


 

期間限定で開催中の「暮らしのおへそ オンラインストア」では、「yumiko iihoshi porcelain」のプレート、カップ、リネンマットのセットに「菓子工房ルスルス」のクッキー缶がついた3時のお茶セット+おへそクッキー缶を発売中です! “おへそペンギン”をはじめ、菓子工房ルスルスのクッキーが8種類も楽しめるスペシャルアイテムです。ぜひチェックしてみてくださいね!

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暮らしのおへそ Vol.40


定価:1500円(税込)
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Profile

新田あゆ子・まゆ子

あゆ子さんは、短大を卒業後、東京・東麻布でお菓子作りの教室「菓子工房ルスルス」を開く。まゆ子さんは議員秘書として働いた後、あゆ子さんの仕事のマネージメントを手がける。教室で教えているお菓子の販売を開始。浅草に工房、教室、カフェを兼ねた店を出し、「松屋銀座」にも出店(現在、カフェは休業中)。丁寧に作られた焼き菓子が人気。
https://www.rusurusu.com/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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