“特別な日”のニットウェア

おしゃれさんコーディネート
2025.09.11

こんにちは。熊本・南阿蘇の「robin ASO」の土持加奈子です。
最終日の本日はテーマを少し変えて……、職場における“特別な日”(歓迎会や送別会など)のコーディネートをテーマにしたいと思います。
“特別な日”にふさわしい服といえば、ジャケットやワンピース、ニットが思い浮かびます。今回は、その中の“ニット”を使って、コーディネートを考えてみました。



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<「ONICA」のニット>

今回選んだのは、ニットレーベル「ONICA」です。
デザイナーの黒沢さんは、フィンランドのアアルト大学大学院でファッションデザインを学んだ経歴を持ち、毎年秋冬シーズンのみコレクションを発表しています。創作の源はフィンランドで出会った「人々の生活に根付いた“ニット”」だそうです。


リサイクルコットンのベスト


アート作品のような”デザイン性”が目が入りますが、実際に着てみてわかるのは、着心地を考えられたシルエットや、長く着られる品質の良さです。「服」としての本質的なものに、しっかりと軸足が置かれています。



大きく開いたアームホールが特徴のベストは、伝統的な編み柄を組み合わせています。その立体感を際立たせるため、ホワイトシャツ+チノパンという定番コーディネートに組み合わせました。






カゴ模様のようなコットンニット


無地ニットだと地味な印象になりがちな無彩色コーディネートですが、このニットは凹凸感があるので、シンプルにまとめました。






色違いのブラウン。


スーツ地に使われるウールフランネルのテーパードパンツを合わせました。ニットアイテムを仕事の場で着る場合は、シャープさを加えることを意識しています。



軽いアウターを羽織ったコーディネート


ブラウン、ネイビー、グレーという控えめな色同士を組み合わせることで、それぞれの凹凸のある素材感を引き立たせました。天然素材同士の組み合わせですが、すっきりと見えるシルエットを選んでいます。

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今回の連載では“山の中から都会暮らしを想像しながら”、コーディネートをしてみました。
私自身、都会で働いていた頃は冷暖房が整った環境にいたため、天然素材にあまり目が向いていませんでした。ところが、気候の影響を直接感じる山暮らしを通じて……、天然素材がもつ凹凸感や機能性は、昔からの知恵として生活に欠かせないものであったと実感しています。今は、それらの知恵はきっと、都会で働く皆さんも役に立つのではないかと思っています。

これは、前回の『暮らしのおへそ Vol.39』内で、一田憲子さんにお話しした“都会で選んでいた服はツルツルで、山の中で見えてきた服は凸凹だった”という話につながっているような気がします。

着用スタッフ身長:166cm

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< STYLE1 >
ニット:ONICA / リサイクルコットンベスト(ネイビー)
シャツ:MANON / コットンシャツ(私物)
パンツ:HAU / コットン“働き者パンツ”(ブラウン)
バッグ:Daniel & Bob(私物)
シューズ:SEBOY’S / ローファー(私物)

< STYLE2 >
ニット:ONICA / コットンブークレニット(ブラック)
パンツ:assiette / コットンリネンパンツ(ホワイト)

< STYLE3 >
ニット:ONICA / コットンブークレニット(ブラウン)
パンツ:maison de soil / ウールフランネルテーパード
ネックレス:Nazuki Nakamura / 長雨ネックレス(シルバー)
コート:evam eva / リネンコットンロングジャケット
バッグ:Maison Margiela (私物)
シューズ:iXOs(私物)

 

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