釧路編vol.2 湿原と川の雄大な風景に心奪われる「細岡展望台」・「旧岩保木水門」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2025.10.11

北海道の南東部に位置する釧路は「釧路湿原国立公園」「阿寒摩周国立公園」の2つの国立公園があり、自然豊かな美しい場所として知られています。また、夏でも涼しく観光だけでなく避暑として長期滞在をする人も多く今注目の場所です。
そんな釧路出身でセレクトショップ&ギャラリー「send/釧土」を営む吉田有希さんにお気に入りのお店とスポットをご紹介いただきました。日常から離れてゆったりとした気分で旅を楽しんでみてくださいね。
 



釧路に初めて訪れる知人や取引先の方をよくお連れするのが、細岡展望台と旧岩保木水門(きゅういわぼっきすいもん)です。



細岡展望台は、広大な釧路湿原を挟んで釧路湿原展望台のちょうど真向かいに位置しています。
生まれも育ちも釧路の私ですが、もともと、この展望台を知ったのは20代後半になってからのことでした。 釧路市街や空港からも近くよく知られている釧路湿原展望台と比べると、訪れる人も比較的少なく、ひっそりと隠れた名所の感があります。



鬱蒼として静かな森から展望台に出た途端に風景が一変します。広大な湿原と、その中を蛇行する釧路川が美しく、眺めるたび放心してしまいます。



旧岩保木水門は、釧路市街から細岡展望台に向かう途上の車道を横に逸れてしばらく行った小道の先にあります。



1931年に新釧路川(人工河川)と釧路川(旧流路)の分岐点に設置されたものの、実際には開かれることがなかったこの水門は、上部の構造が木造になっており、古い駅舎のような建物の佇まいと当時のままの木板の風合いが、長い年月を経た、歴史を感じさせてくれる味わい深い風情になっています。下部の鉄筋コンクリートは北海道最古でもあります。



実はこの岩保木水門も存在を知ったのはここ数年のことで、道外の方から教えていただきました。灯台下暗しですね。



釧路は、人の手のあまり入っていない原生の植物が豊富です。湿原周辺で目的地に行く途上のいろんな道すがらにも、フキやハマナス、オニユリ、ヤナギランにクマザサなどが元気に生えていて、野性的な植生を堪能できます。足下をキョロキョロしながら散歩するのも乙です。


 

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「細岡展望台」
北海道釧路郡釧路町達古武22-24
TEL:0154-40-4455

 

「旧岩保木水門」
北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野

 

 MAP:B・C

日本、〒084-0906 北海道釧路市鳥取大通8丁目7−27 2f

日本、〒088-2141 北海道釧路郡釧路町達古武22−24

日本、〒088-0600 北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野

日本、〒085-0821 北海道釧路市鶴ケ岱3丁目

日本、〒085-0814 北海道釧路市緑ケ岡4丁目6−29

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