釧路編vol.3 体に優しい料理とお菓子、食べることを表現する場所「糸ito」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2025.10.18

北海道の南東部に位置する釧路は「釧路湿原国立公園」「阿寒摩周国立公園」の2つの国立公園があり、自然豊かな美しい場所として知られています。また、夏でも涼しく観光だけでなく避暑として長期滞在をする人も多く今注目の場所です。
そんな釧路出身でセレクトショップ&ギャラリー「send/釧土」を営む吉田有希さんにお気に入りのお店とスポットをご紹介いただきました。日常から離れてゆったりとした気分で旅を楽しんでみてくださいね。
 



「食べることは生きること」
糸itoさんがオープンした2014年、お店の窓ガラスに書かれていました。2024年に店舗が新しく変わった今も、糸さんのことを思い出すたび連想する言葉です。



「糸ito」さんは焼き菓子と喫茶のお店です。イートインとテイクアウトのどちらもできます。
白い砂糖や動物性由来の素材を使わない焼き菓子など、ヴィーガンの方でも安心して利用できるお店です。私はヴィーガンではないのですが、糸さんのスコーンやドーナツがただただ美味しくて通うリピーターです。美味しくてパクパク食べていると結果、身体も喜ぶような、そんな間口の広さが「糸ito」さんが多くのお客様に愛される理由と思います。



坂見仁さんと梨舞さん夫妻は二人とも釧路生まれ。関東への進学をきっかけに葉山に居を構えていました。
仁さんは大学で建築科を卒業後、建築事務所で働く傍ら、東京のコーヒー店を周って自分でもコーヒーを淹れるようになります。もっとも影響を受けたのは一杯のコーヒーを淹れる所作だったそうです。そうするうち、いつか自分たちの喫茶店を開くという絵地図を描きはじめます。梨舞さんが食の仕事にたずさわっている時も重なって、自分たちの空間を作りたいと思うようになりました。


梨舞さんは栄養士の資格を得るため上京。料理教室などで働き経験を積みながら、独学でお菓子作りを探求するようになります。いちど白紙の状態で将来を模索中に、根本きこさんの本に出逢い衝撃を受け、根本さんに手紙を書いて想いを伝えたりした後に、縁があってかつて逗子にあった根本さん主催のカフェ、「coya」のスタッフになった経緯があります。
2011年、ふたりが釧路に帰る決心をした時、本格的に自分たちのお店をつくるという目標ができます。梨舞さんも釧路に戻ったタイミングで自分の作るものをより深く掘り下げていきたいと思いました。



帰釧のとき、2歳だった長男のねる君は今は16歳、兄弟も4人になりました。4人の息子さんがすくすく成長し、家族を見守るように、少しずつ変容しながら共に歩いてきた「糸ito」の歴史があります。



開店当初から基本は変わらない、「糸ito」のお菓子と珈琲。

 

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糸ito

北海道釧路市鶴ヶ岱3-6-3
営業時間:11:00〜18:00(L.O 17:15)
定休日:月曜日(臨時休業等はInstagramで確認)
Instagram:@itosince2014

 

 MAP:D

日本、〒084-0906 北海道釧路市鳥取大通8丁目7−27 2f

日本、〒088-2141 北海道釧路郡釧路町達古武22−24

日本、〒088-0600 北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野

日本、〒085-0821 北海道釧路市鶴ケ岱3丁目

日本、〒085-0814 北海道釧路市緑ケ岡4丁目6−29

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