ロイヤルハワイアンホテルのガーデンビュールーム 改装前に滑り込み!

暮らすように旅する Travel Hawaii
2025.10.27

Aloha、みなさん。トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。連載「暮らすように旅するTravel Hawaii」で先日からお届けしている、ハワイの老舗ホテル最新情報。今週はその第二弾ということで、私も大好きな4つのホテルのお気に入りポイントをご紹介していきたいと思います。



The Royal Hawaiian, a Luxury Collection Resort, Waikiki


1日目の今日は、ピンクパレスの呼び名でお馴染みの「ロイヤルハワイアン ラグジュアリーコレクションリゾート ワイキキ」を。今年で創業96年。100周年までのカウントダウンが始まっています。


パンデミック後、久しぶりにハワイを訪れたとき、いつ、どこで感激して泣いちゃうかな〜? と思っていましたが、それはまさにここ、ロイヤルハワイアンホテルの中庭からダイヤモンドヘッドを見たときでした。

ワイキキのピンクパレスといえば、言わずと知れたこちら! ワイキキビーチのほぼど真ん中に位置するこのホテルのピンク色は、海からも、空からも、どこから見ても「ワイキキ〜〜!」と感じさせてくれるほど印象的。いつの頃からか、ワイキキになくてはならなくなったこの色彩に、私たち旅人も、なにかと魅了され続け、気づけばピンク色のいろいろなものを手にしてしまっていますよねー。

ハワイの空と海の青に、ピンク色が似合うと教えてくれたのも、このホテル。宿泊していなくてもぶらりと足を踏み入れてはのんびりしてしまうここには、ワイキキの長い歴史を育み、見守ってきた空気が流れているなぁといつも思います。


今回宿泊した部屋は、中庭を望むガーデンビュー。ご存知の方もいるかもしれませんが、そもそもこのホテルは、マトソン号という大型客船でアメリカ本土からハワイへ旅する人を迎えるためにマトソン社(大型客船の会社)が建てたもの。長い船旅の間、海をずーっと眺めてきたお客さんが、ハワイの深い緑に包まれゆったりしてもらえるようにと作られたガーデンビューの部屋は当時とても人気で、実はオーシャンビューよりも部屋数が多かったと記憶しています。もちろんオーシャンビューも素敵なのですが、今回は久しぶりにそんなガーデンビューを堪能してきました。



こちらがその眺め。当時からさほど変わってないんじゃないかなと思われる緑が生い茂ったビューです。こうしていると、ワイキキにいながらにして、ちょっとタイプスリップしたかのような気分に……。



ところで、ロイヤルハワイアンピンクに思いを寄せるハワイラバーの方って、本当に多い! と思うんです。私もまさにそんな一人なんですが、なんででしょうね、このロゴとピンクが入っているだけで、なんだかうれしい。ついつい欲しくなってしまうから不思議です。

今回の部屋のアメニティのひとつひとつにも、ピンクのロゴマークが入っていてニンマリでした。シャンプーやボディローション、石鹸などはすべて「マリエオーガニクス」のマンゴーネクター。とろんと甘い感じが、ピンクパレスで使うのにぴったりの香りです。



そしてなんと、歯ブラシセットの小さな歯磨き粉のチューブにも! これは小さなサイズということもあって、よりかわいらしくてキュンキュンしちゃいました。それにしても芸が細かい!(芸とは言わないですね。配慮!? 心配り!? なんでもいいけど、うれしい!)みんなが喜ぶことを知っているなぁ〜、本当に。



宿泊客にプレゼントされるホテルメイドのバナナブレッドは今も健在。バナナがたっぷり練り込まれたしっとり生地が特徴的なこちらは、私の大好物。以前は、これにオリジナルのレシピが記されたカードが添えられていたこともあったんですよ。日本にいるときはそのレシピを頼りに今もハワイを思い出しつつ、マメに焼いています。ちなみにこちらのバナナブレッドは、1Fの「ロイヤルハワイアンベイカリー」でも販売していますので、ぜひアゲインしてください。



今回の滞在中、ルームキーがこんなふうにベルト式に進化していたホテルが多かったんですが、ロイヤルハワイアンホテルもこんな感じに! ずっとつけていたくなるほどかわい〜。



そしてこれ! 各部屋に付いてくるウォーターボトル!! これはめちゃくちゃうれしいですよね〜。1Fのオリジナルロゴショップでも販売していますが、部屋に付いているとは、なんて太っ腹! と思いました。この1929年創業時からのオリジナルロゴが使われているのもいい! ヴィンテージ好きの私のツボでした。お持ち帰りして今も大事に日本で使用中です。このサービスはいつまで実施されるかわかりませんので、ぜひお早めに。


私的には、100年近い歴史の間の、30年ちょっとという短い期間ではありますが、こちらのホテルのリニューアルの様子を何度か垣間見てきました。実は先ほど紹介した部屋も、来年改装されるそう。このピンク色の独特な内装に愛着がある人は多いんじゃないでしょうか? そんな人は特に、今年中に拝みに行ってもらいたいです。

私は今の内装の、ひとつ前の感じが特に好きでしたが、すっかり今の内装も馴染んでいたのでさみしい限り。でもこうやって長い間、美しい姿のまま我々を迎え入れてくれているわけですから、リニューアルはやらねばならないこと。だから、次の新たなる内装にも期待したいと思います。ただ、勝手な想いとしては、“古き良き”を忘れることなく、できるだけ変わらないでいて欲しいです……。 



ちなみに、このコートオブアームと呼ばれるハワイ王朝の紋章が一つずつ彫られたドアは、そのままだそうです。よかった、よかった〜、ほっ。

ハワイにピンクあり。ハワイとピンクを結びつけ、確固たる存在にしたこのホテルは本当にすごい。ときどき、空と海のブルーよりも、ピンクの存在感が勝っていることがあるくらい。それほどこのピンクはハワイを彷彿させ、ハッピーな気持ちにさせてくれるものでもあるなぁと思うわけです。

 

photo:赤澤かおり

 

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The Royal Hawaiian, a Luxury Collection Resort, Waikiki

2259 Kalakaua Ave., Honolulu
https://www.royal-hawaiian.jp

Profile

赤澤かおり

Kaori Akazawa

料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny

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