ハワイの「ホテルでごはん」最新情報 part2
Aloha、みなさん。トラベル&料理 編集ライターの赤澤かおりです。きのうからお届けしている連載「暮らすように旅するTravel Hawaii」の「ホテルでごはん」最新情報。今日も引き続き、いろいろなホテルで味わったおいしいものたちをご紹介しますね。
The Royal Hawaiian Resort Waikiki
「Mai Tai Bar」

ロイヤルハワイアンの「マイタイバー」は、ハワイ滞在中、必ず一度は訪れるところ。宿泊していても、いなくてもなんだか来てしまうんですよね〜。ピンクのパラソルの下で過ごす時間は特別で、「あぁ、いまハワイにいるんだなぁ」と幸せな気持ちになるわけですが、基本はバーとして立ち寄ることが多かったんです。でも今回は宿泊している間、毎日ここで晩ごはん。今さらながら、バー使いだけなんてもったいない! ということに気づいてしまいました。

見てください! このおしゃれなお料理たち。見た目がいいだけじゃなく、味もいい!

ピンクのパラソルの下はこんな感じ。ここで、おいしいものを食べながらゆるゆるとした時間を過ごすのは至福のひととき、でした。

個人的に好きなポートベローマッシュルームを使った料理も充実していて、パスタやバーガー(各$30)、サイドメニューにはマッシュルームそのものを味わえるステーキ($9)なども。ショートリブ・ラグーソースのパスタ($36)は、赤ワインで煮込んだ肉のジューシーさがしっかり味わえる濃厚な一皿。これを食べながらちびちび飲むだけでも満足なくらいでした。
毎日メインかパスタのどちらかを頼んで、あとは前菜を1〜2品。それで2人でお腹いっぱいという感じ。もう1人加わると、メインとパスタを両方頼むくらいで充分という感じで、味、ボリュームともに素晴らしかったので、次も必ずレストラン使いしたいなと思いました。長年ひいきにしていつつも、ここまで毎日通ったのは初めて。スタッフの方たちにもすっかり顔を覚えられてしまったほど、でした(笑)。
Sheraton Waikiki Beach Resort
「RUMFIRE」

ほぼオープンエアのここから見るワイキキビーチとダイヤモンドヘッドが好き、という人が私の周りのハワイラバーの方々にも、まぁ多いこと。わかります、その気持ち。この眺め、ですもんね。
シェラトンワイキキビーチリゾートのバーラウンジ「ラムファイヤー」は、少し前、といってもかれこれ10年以上前になるのかな、夜はクラブ仕様だったこともあり、音楽の大音量と若くて元気なローカルたちでとっても賑わっていました。すでにそれなりのお年だった私にはちょっと気後れするところもあり、夜はすっかり足が遠のいていたのです。が、季節は巡り、時は経ち、現在はこのように昼から夜までナイスビューを楽しみながら食事ができるレストランに変身していたのです。
今回、久しぶりに踏み入れて驚き。まず、ビューのキラキラ感がものすごくパワーアップ。写真がなくてすいませんが、これがとにかく大パノラマ! ドーンと広がるワイキキビーチは、前に遮るものなし。ワイキキビーチにズラーッと並ぶ数々の名ホテル越しのダイヤモンドヘッドの姿はまるでポストカードのよう。心の中で何度も「わぁ〜! わぁ〜! わぁ〜!」と叫んでしまいました。
しかもテーブルが並ぶフロアがやや高くなっているので、人の気配も気にならず、というナイスポジションなのもいいのです。

ナイスビューなレストランに限って食事はイマイチという場合も少なくない。と、気を引き締めて(?)、こちらのメニューから料理を選んだのですが、これがどれもこれもおいしい! そしてよく考えられている! と思えるメニュー構成。

バーガーやステーキといったボリュームがあるものももちろんありますが、ほどよいボリューム感のつまみも充実しているのがいいところ。ナイスビューを楽しみながらおしゃべりして飲むのにちょうどいいつまみが揃っているのは、うれしい限りでした。
と言いつつ、次に行ったら食べてみたいのは、プレフ・ニューヨーク・ストリップロイン($55)。塩、こしょうのシンプルなステーキに添えられたアイオリソースとガーリック、プチトマトのコンフィを合わせながら、つまみみたいな感じでじわじわいただきたい! そして最後は、白米($6)をオーダーして、ステーキ丼にして食べたいなーと思っています。サイドディッシュとして白米があるのが、なんともハワイ〜〜で、うれしくなりますよね。
The Kahala Hotel & Resort
「Plumeria Beach House」
今回のハワイ旅はけっこう長期間だったので、滞在中、ハワイナビゲーターの内野さんやカメラマンさんたちとハワイ取材をしに出かけることもありました。そんなときの食事も「ホテルでごはん」をしていたら、行ったことがないホテルダイニングがなくなってきた私たち。早めに取材チームが解散になったある日、内野さんと私はついに、カハラホテルのダイニング「プルメリア ビーチ ハウス」の片隅にあるバーカウンターでのディナーにトライしてみることに!

穏やかな空気が流れる夕暮れどき、私たちはカウンターに腰掛け、ステーキとハンバーガーを1つずつ注文してそれを半分こしていただきました。

私たちの左サイドには共に白髪のとっても素敵なおじいちゃんとおばあちゃんが、やはり2人でステーキを分け合って、カクテルを飲んでいました。右サイドにはダンディなこれまた白髪の紳士が2人。何やら楽しそうに話しては、それぞれにハンバーガーを頬張っていて。ほんと、映画のワンシーンを見ているような時間でした。ここはいつか、ダンナを連れてきてあげたいなぁ。
初めてのカハラホテルのバーカウンターでのディナーは、ちょっと大人の仲間入りを果たしたようないい気分でした(もういい加減、いい大人ではありますが)。こういうのって歳とは関係なく、新たに体験していきたいものだなと思った次第です。
Sheraton Princess Kaiulani Hotel
Waikiki Beach
「Splash Bar」
プリンセスカイウラニホテルは、ワイキキのど真ん中にありながら、お値段も手頃でしかも温かなもてなしがあると、ハワイリピーターの皆さんに絶大な指示を得ているところ。私ももちろん、そのひとり。長い間、お世話になっております。

宿泊中、通っていたのは、プールサイドにある「スプラッシュ バー」。店内のあちこちに飾られたティキの像を見るのも楽しいのです。ここでぜひ楽しんでもらいたいのが、15~17時のハッピーアワー。これがめちゃくちゃお得です!
トリュフ フライドポテトやチリガーリック味の枝豆といったププ(前菜)が$7 前後。ドラフトビールはすべて$2割引。カクテルはだいたい$12といううれしいお値段。これはもう行くしかない〜って感じですよね。
ディナータイムはこれよりもう少しお値段はプラスされますが、それでもリーズナブルで良心的。ゆったりしていて心地いい時間が過ごせる穴場のここが、内野さんも私も大好きで、以前、お互い別の方との約束でバッタリ遭遇なんてこともありました。

ところでこのキッチンカーは何かと言いますと、これから始まるフードイベント用のものだそう。このプールサイド脇のキッチンカーが金曜のみ、ハッピーアワーのようなお値段でフードのテイクアウトができるようになるのだとか! 実はこれまでも秘密部屋のような感じで、ラウンジ奥の小部屋でオープンしていたそうなんですが、このたびめでたく公の場に移動することになったそうです。これから金曜夜は、ここでテイクアウトという手もありですね。
取材の仕事が入っている日はバタバタすることもあって、ほっとひと息つけたのが取材スタッフたちとのごはん時間でした。ホテルのレストランなら遠くに行かずとも、おいしく、楽しい時間を過ごせたことに感謝。
そして思っている以上にコスパ的に悪くないという気づきもありました。ハワイのレストランの値段が全体的に上がっていることもあり、あれ? ホテルなのにそんなに高くないかも? と感じるようになったのかもしれません。しかも、場所、シチュエーション、サービスなども含めて考えると、相当コスパがいいのでは!? となったわけです。
あとは何度も書いているように、ごちそうさまでした! と言ってすぐに部屋に戻れるのもポイント高かったな~。皆さんもぜひ、1回くらいは宿泊中のホテルのレストランで、のんびり過ごしてみてくださいね。
photo:赤澤かおり
The Royal Hawaiian, a Luxury Collection Resort, Waikiki
2259 Kalakaua Ave., Honolulu
https://www.royal-hawaiian.jp
Sheraton Waikiki Beach Resort
2255 Kalakaua Ave.,Honolulu
https://www.sheratonwaikikibeachresort.jp
The Kahala Hotel & Resort
5000 Kahala Ave. Honolulu
https://jp.kahalaresort.com/
Sheraton Princess Kaiulani Waikiki Beach
120 Kaiulani Ave., Honolulu
https://www.princesskaiulani.jp
Profile
赤澤かおり
料理と旅、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ渡航歴150回以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)などハワイにまつわる著書多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny」
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