50代のたれ下がった顔は、表情トレーニングでもち上げる!【後編】

小さなヘアメイク相談室
2025.12.30

【前編】では、57歳になった私の顔の老化について、赤裸々にお届けしました(笑)。【後編】では、その老化を食い止めるために最近始めた顔のトレーニングについてご紹介しますね。

笑顔で顔を上げる
トレーニング


老いるのは当たり前とわかってはいるけれど、いざ直面すると狼狽します。そんな折、知り合いの美容研究家がタイミングよく、自身の豊富な経験と研究から考案した「顔上げ笑顔」というメソッドのレッスンを始めたことを知りました。それは、笑顔のつくり方を意識することで、顔の筋肉の使い方を変えていくというもの。私はすがりつくように、そのレッスンを受けることに。結果からいうと、効果アリマス◎

以前の私は、顔の筋肉はきたえられないから表情筋トレーニングなんて無駄な努力と思っていましたが、このメソッドはアプローチが全く違っていました。筋力をつけるのではなく、表情のトレーニングで顔を上げるという考え方。自然にすっと上がった表情を顔に記憶させ、日常的にその表情をつくれるように練習するというものでした。ヨガやピラティスのように姿勢を正して歪みを整えることで、必要な筋力がついてくるようなイメージです。

レッスンは、笑顔の表情をつくって顔を引き上げる練習がメイン。でも、ただ笑うだけでは楽な筋肉しか使いません。私の場合は、「にー」と横に広げる筋肉のほうが楽に使えるようで、頬が横に膨らんで顔が大きくなる笑い方になっていたそう。


そこで、頬を横ではなく縦方向に上げる笑い方を意識した練習を繰り返しました。すると、顔が立体的になり、耳から下のあごラインがスッキリして逆三角形になるので四角い顔が少しずつ解消。小顔効果にもつながります。

が、この頬を縦に上げて笑うのが想像以上にキツくて、うっすら汗ばむくらい。いかに普段ここの筋肉を使えていないかを思い知らされます。


 

目も口も
余計な力を抜くべし


次は、目の周りに注目したレッスンです。おでこにシワができないように目の奥から見るようにすると、目力がアップして目が大きくなるのだそう。が、おでこの力を抜くのが意外に難しくて、できてもそれを維持するのが大変。気づくといつもの半目に。とほほ……。

あと、私は口の周りに小ジワがたくさんあるのですが、それは話したり笑ったりするとき、口元に余計な力が入るせいだということがわかりました。頬の筋肉だけを使って引き上げ頬以外の力を抜くと、口の周りにシワができないそう。驚くことにここにシワがないだけで若く見える! 全然違う!全然違う!(2回言うくらい違う、笑)

そして、私の顔のたるみの元凶でもある舌。レッスンで教えてもらったとおりに、上あごに舌をピタッとつけると自然とあご下が引き締まり、ニワトリ風のたるみが軽減! 私の舌は意識していないとすぐに下に落ちてしまうので、普段から常に上あごにピタッとついている状態を保つように気をつけるようになりました。



普段から
意識することが大事


こういったトレーニングを毎週オンラインでレッスンしてもらっていたら、だらしなくアホ面になっている時間が減ってきた気がします。意識を変えるだけで、顔も気分も随分変わってきました。長年の表情の癖を変えるのってけっこう難しくて、表情トレーニング中はかなり変顔になります。でも、晴れて意識しなくても理想の表情ができるようになったら、顔と脳への形状記憶は成功です。

顔の老化を食い止めるためには、お肌のケアはもちろん、顔の動かし方を見直すのもすごく大事! 以上、私の老化を食い止めるためのレッスン体験記でした~。

 

illustration:大賀美穂
photo:藤岡ちせ
cooperation:戸梶建設

←その他の「小さなヘアメイク相談室」の記事はこちらから

Profile

藤岡ちせ

Chise Fujioka

ヘア&メイクアップアーティスト。テレビ、CM、広告、雑誌、ミュージックビデオを中心に活躍し、1998年から3年間、ニューヨークでも活動。美への探求心からハワイのボディトリートメントロミロミとフェイシャルを学び、自宅サロンを開くなど活動の分野を広げる。東京、鎌倉と移り住み、2019年に故郷の高知へ。住宅街の一角に、ヘアメイク、写真、オーガニックコスメなどを楽しめるアトリエ「APARTMENT102.」をオープン。
https://www.apartment102.net/
Instagram:@apartment_102_

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ