静かな詩のように滲む、Saraの唯一無二の小皿　

〜「tömpa（東巴 / とんぱ）」より　vol.4〜

今日ご紹介するのは、スウェーデン・ストックホルムを拠点に活動するアーティスト、Sara N Bergman（サラ・エヌ・バーグマン）の作品です。サラの絵は独特の世界観があり、古いキャンバスや絵画を再利用し、その裏面に新しい絵を描くという独自の手法で知られています。過去に誰かが描いた痕跡と、今この瞬間の彼女の筆致が重なり合うことで、まるで時間が層になって存在しているかのような、不思議な奥行きを感じさせてくれます。サラ自身も絵を描くことを「心の中の風景をすくい上げる作業」と話しています。
朝の光や、窓辺の影、心にふと浮かぶ懐かしい記憶。それらをキャンバスの上に丁寧に重ねていくのだそうです。

2024年10月には、tompaが日本唯一のオフィシャル販売店として、サラの初個展を開催しました。展示された作品はどれも、暮らしの空間に穏やかな呼吸をもたらし、見る人の心に静かな余韻を残してくれるものでした。

「Ceramic mini plates（小皿）」手のひらに収まる愛らしいサイズ。
ひとつひとつ手作りされており、わずかなゆらぎや厚みの差が生まれることで、絵画作品と同じく唯一無二の表情を持っています。ただの器としてではなく、日常の中に物語を添えるアートとして暮らしに寄り添う、そんな佇まいが魅力です。

ミニプレートの絵の表情は、本当にひとつひとつ違うんです。
見る角度や光の加減によってまったく異なる表情を見せてくれ、まるでその瞬間やその日の自分の気分によっても変化するかのよう。だからこそ、毎日見るのが楽しみになります。どれもが個性的で、ひとつとして同じものがない。それが、このプレートのいちばんの魅力です。

アートをもっと身近に感じさせてくれるのが、サラのミニプレート。
テーブルや棚の上にそっと置くだけで、空間の印象がやわらかく変わり、日常の中に小さなときめきを添えてくれます。飾るように使うことも、日々の器として手に取ることもできる。そんな自由さも、この小皿の魅力のひとつです。
暮らしの中で自然にアートを楽しむきっかけとして、ぜひ手に取っていただきたいひとしなです。

次回個展につきましては直接店舗までお問い合わせ下さいませ。

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