季節の果実とともに焼き上げる、冬の贈りものシュトーレン
〜「tömpa(東巴 / とんぱ)」より vol.6〜
冬の訪れとともに、今年も「日曜日のごちそう/Le repas de dimanche」さんのシュトーレンが届く季節になりました。季節の果実を煮て、香りをたたせながら焼き上げる台所の風景が目に浮かぶよう。ひと切れごとに、やさしい暮らしの香りが広がります。そんなお菓子をつくるのは、主宰の森下美津子さん。季節の果実を大切に扱い、台所に立つ時間を心から楽しむその姿からは、日々の暮らしを慈しむような穏やかさがにじんでいます。

2025年も2種のシュトレンをお届けしています。
シュトーレンを焼きはじめて、今年で16年目になるそうです。
最初に販売したとき、息子さんに包み紙の絵を描いてもらったとのこと。その絵は、7歳のときに色鉛筆で描いたサンタの絵。以来、毎年その絵を印刷して使い続けてきたそうです。そして新作の「蓬と杏のシュトーレン」には、21歳になった息子さんがもう一度描いた絵が新しい包み紙になっています。家族の時間とともに季節を重ねてきたお菓子。包みを開く前から、すでに心があたたかくなりますね。

「シュトーレンはナッツを入れず、果物の味をそのまま楽しんでもらえるようにしています。もともとジャムなど、季節の果物を扱うことが多かったので、自然とこういうかたちになりました」そう語る通り、森下さんのつくるシュトーレンは果実が主役。レーズンや無花果、杏、柚子がそれぞれに香りを放ち、時間とともに味わいを深めていきます。新作の「蓬と杏のシュトーレン」は、生姜とカルダモンを効かせた蓬風味の生地に、3種のレーズンと杏、柚子を合わせ、仕上げに山椒糖をまぶした、和の趣を感じるひとしな。年末年始の贈りものにもぴったりです。定番の「サンタの包みのクリスマスシュトーレン」は、無花果と3種のレーズンがたっぷりと入った、どこか懐かしいフルーツケーキのような味わい。ナッツを使わないので、我が家のようにナッツアレルギーのある息子や、小さなお子さま、ご年配の方まで安心して楽しめます。サンタの包み紙を見つけると、今年もこの季節が来たのだなと、心がふっと弾みます。

実は、主宰の森下さんのご家族とは、日ごろから仲良くさせていただいています。明るくて朗らかで、いつも笑い声の絶えない大家族。お母さまのまーちゃんをはじめ、姉妹や弟さん、そのお子さんたちが集まり、まるで合宿のように楽しそうに過ごす様子を写真で拝見するのが、毎回の楽しみなんです。おいしそうなお料理やおやつを、ちびっこたちも一緒に作っていて、みんなでにぎやかに食卓を囲む光景は、見ているだけで幸せな気持ちになります。そんなあたたかい暮らしの延長線上に、森下さんのお菓子があるのだと感じます。まーちゃんを中心に、ご家族の笑顔と台所のぬくもりがそのままお料理やお菓子の味に重なっているような。森下さんのシュトーレンには、そんな“暮らしの記憶”がやさしく息づいているように思います。

森下さんは、京都で人気のお料理教室を主宰し、季節の食材を使った家庭料理やお菓子づくりを通して、“食べることのたのしさ”をたくさんの人に届けています。

当店のイベントの際にはジャムや焼き菓子などをお願いすることもあり、そのひとつひとつからも森下さんらしい丁寧な手仕事と、果実の豊かな香りが感じられます。

ご予約・ご注文は、東巴のインスタグラムのメッセージ、またはメール・お電話にて承っております。ぜひ今年の冬も、日曜日のごちそうさんのやさしい味わいをお楽しみくださいませ。
静岡県湖西市新居町新居2731
TEL:053-594-8633
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日・月
(※展示会期間中は日・月も営業 / 最新情報はSNSを確認)
Instagram:@tompa_japan
(※営業日や展示会・料理教室などWSについては随時Instagramでお知らせ)
Online Store:
https://www.83com.com/
https://tompa-antiques.stores.jp/
https://www.rakuten.co.jp/tompa/
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