キャンバスに積み重なるCarolaのテクスチャ
〜「tömpa(東巴 / とんぱ)」より vol.22〜
スウェーデンのアーティスト Carola Kastman
2024年9月、親友のSara N Bergmanと一緒に弊店で日本で最初の展示会を開きました。北欧の静けさと、キャンバスに重ねられた深い色の表情が、東巴の空間に溶け込み、朝のやわらかい光の中で見る絵と、夕方の少し光が傾きはじめた時間に見る絵とでは、まるで違う物語を語りかけてくれるようで、その変化をそばで感じられるのが本当に心地よかったです。

東巴は日本での総代理店として、彼女たちの作品を紹介する貴重な窓口となっています。
Carolaの作品は、キャンバスに幾層にも色や線、質感が塗り重ねられ、それらがまるで地層のように積もり、息づき、そこにしか存在しない風景を生み出しているかのようです。表面に浮かび上がるヒビや凹凸は偶然ではなく、彼女の手と視線が作り出した必然。世界にひとつしかない、唯一無二の作品です。

彼女はこう語ります。
“Painting is just as necessary for me as eating & sleeping.”
“Whether it is an empty canvas or an empty room, the passion is always about creating fromnothing.”
When I was six, an adult asked me, “What do you want to be when you grow up?”
I replied, “I am an artist, can’t you see that?”
Story of my life. There my art have fills my life with every breath, every cell.
For more than 20 years, I have walked my own path, choosing to follow my instincts rather than the
gallery-centered route most artists take.
“I have no fear in going my own ‘sometimes a little more difficult’ way.”
“When I paint everything around me disappears.”
“Did I really create this?”
Fearless, full throttle & an energy that never fades.
「絵を描くことは、私にとって食べることや眠ることと同じくらい必要なこと」
「空のキャンバスでも、空の部屋でも、私の情熱は『無から何かを生み出す』ことに向かっている」
幼い頃、6歳のとき、大人に「大きくなったら何になりたい?」と聞かれた際、彼女はこう答えました。
「私はアーティストよ。見てわからない?」
それが彼女の人生そのものであり、アートはその瞬間から、呼吸のすべて、細胞のすべてを満たしてきました。
20年以上にわたり、キャローラは多くのアーティストが従う「ギャラリー中心の道」からあえて離れ、自分の感覚を信じて歩んできました。規則や型に合わせるのではなく、独自のリズムで、独自のペースで。たとえ少し険しい道であっても、恐れはありません。
「たとえ少し難しい道であっても、自分の道を行くことに恐れはない」
絵を描くとき、周囲の音や空気は消え、世界はキャンバスの中だけになります。
「描いているとき、まわりのすべてが消えていく」
その瞬間に生まれるエネルギーや力は、自分でも驚くほどだと言います。
「これを本当に私が描いたの?」
恐れず、全力で、尽きることのないエネルギーで、彼女は描き続けてきました。

Corolaの作品の前に立つと、その言葉のすべてが、重なった質感や層を通して確かに伝わってきます。近くで眺めると筆先のリズムや息遣いまで感じられ、遠くから見ると静かな湖面や鉱石の断面のように、時間の流れすら閉じ込めた存在感があります。
展示会期間中、東巴の空間はcarolaとsaraの作品が放つエネルギーに満たされ、作品に宿る人の温もりを感じることができました。
彼女たちの創る想いは、ストックホルムから送られてくる梱包の荷物にすらアートを感じ、嬉しくも衝撃的だった私は、今でも大切に飾り、お客様にもご覧いただいています。
大きなサイズから小さなサイズまで揃っています。すべて本人が描いたことを証明するCertificate of Authenticity(英語表記)付きです。小さな作品には、エコバッグと使用済みの筆までセットになっており、遊び心と個性を感じられるクールな仕様になっています。

今後も展示会は定期的に開催していく予定です。店舗では一部の作品を展示・販売中で、作品に関するお問い合わせは随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

静岡県湖西市新居町新居2731
TEL:053-594-8633
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日・月
(※展示会期間中は日・月も営業 / 最新情報はSNSを確認)
Instagram:@tompa_japan
(※営業日や展示会・料理教室などWSについては随時Instagramでお知らせ)
Online Store:
https://www.83com.com/
https://tompa-antiques.stores.jp/
https://www.rakuten.co.jp/tompa/
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