“好き”がたっぷり詰まった大切なニット

こんにちは「SACHET.（サシェ）」の千葉です。先日、スタッフとプチドライブ。SACHET.から5分も車を走らせるとこんな景色です。

旭川から車で30分ほどの、美瑛町にある「スイノカゴ　喫茶 木と星」さんへランチに伺ってきました。今回、リニューアル後はじめての訪問。まるで違うお店に来たかのような新鮮さがありました。

以前の空間も、やわらかな空気が流れていてとても素敵でしたが、和の趣あふれる静かな空間には、また違った魅力があり素敵。店内に静かに流れる水琴窟（すいきんくつ）の音は、まるで自然の中にいるような心地よさ。（水琴窟初めて知りました！）
お料理を待つわずかな時間でさえ、その音に耳を傾けていると、いつの間にか「待つこと」自体もひとつの楽しみに変わっていきます。食事をいただくだけではなく、その場に流れる空気や音までも、スイさんのこだわりを感じられて、空間の価値というものを改めて感じた時間。
今回いただいたのは「出汁しゃぶコース」。まずは、豆皿に盛りつけられた前菜6品とだし巻き卵が並びます。

どれも優しい味付けで、一口ごとに丁寧な仕事が感じられました。器のひとつひとつにも表情があり、目でも楽しませていただきました。続いてしゃぶしゃぶ。黄金色のお出汁の香りが立ちのぼり、期待が膨らみます。

豚肉と野菜をさっとくぐらせると、出汁の旨味をしっかり感じることができ、心もお腹もすっかり満たされました。
さらに、食後にはお抹茶とお菓子を。静かに点てられるお茶の音、茶筅や器の佇まい、道具ひとつひとつが持つ静かな存在感と空気感が調和して素敵です。

お抹茶は好きな器を自分で選べます。楽しい時間。

お菓子も3人でシェアして、大満足のランチとなりました。

店主スイさん、白樺細工に星のソムリエ、そしてお料理…多才すぎます…。

そして、そんなお出かけの帰り道。外の空気の冷たさに、改めて冬の訪れを実感しました。
ニットの季節です。今回は、お店の商品ではないのですが、私自身が3年ほど愛用している大好きなニットを。

お世話になっているレザー作家・KHOHi（コイ）さんにお願いして作っていただいた1枚。主にイギリスやアメリカから寄せた毛糸を使用し、ブラックのモヘヤをベースに、水色のニュアンスあるフリンジ。

背面には艶のあるパープルのリボンも混ぜ込まれています。

軽くて暖かく、それでいて1枚で華やかさと遊び心がある、私の“好き”がたっぷり詰まった大切なニットです。
その後にはベストも作っていただき、こちらもまた大切な1着です。

モシャモシャがポイント。

インナーのカラーを変えるだけで少し雰囲気が変わるのもベストのよさ。インナーは以前ご紹介させていただいたSACHET.別注ジャガードカットソーです。ニットのインナーとしてもおすすめです。
手編みですので沢山とはいきませんが、いつかこのようなニットを集めて、小さな展示会のような形でご紹介できたら…と、KHOHiさんとも相談中です。
日々の暮らしに自然となじみ、心地よく寄り添ってくれる服があるように、季節が変わると「またあの洋服が着られる！」と楽しみになるような、心に残る一着があるのもまた嬉しいものです。

3月、6月、9月、そして12月と、お付き合いいただいたこのコラムも、今回が最終回となります。この一年、コラムをご覧いただいたすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。SACHET.のお客様はもちろん、遠方にお住まいの方やオンラインを通じて見つけてくださった方にも、こうして思いをお届けできたこと、本当にうれしく思っています。
最後は私たち3人（と時々登場していた1匹）の写真で締めくくらせていただきます（笑）。

さまざまな想いを胸に迎える年の瀬かと存じますが、どうか皆さまが穏やかに過ごされますよう願っております。
新しい年が、心やすらぐ日々となりますように。どうぞ、良いお年をお迎えください。

■年末年始のお休み　12/28(日)〜1/2(金)

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