カ ゴ 、 色々。
〜「SONNE(ゾンネ)」より〜 vol.30
気付けば、家の中はカゴでいっぱい。スリッパ入れ・珈琲やお茶類の収納・玉ねぎや芋などの置き場・ブランケット収納・洗濯バサミや洗濯ネットの収納など。各部屋で大活躍です。
「気付けば周りはカゴだらけ・・・」自然と集めていってしまうカゴの魅力を語っていきます。
カゴには、「国や地域」「素材や用途」によって様々な形があります。

まず日本。日本のカゴといえば竹細工やアケビ・山葡萄・籐など、自然素材が主役です。日本のカゴは、派手さよりもシンプルな見た目で実用的な印象です。

たとえば市場の買い物カゴのような素朴な形でも、「無駄のない造形」「頑丈な骨組み」「きっちりとした編まれ方」は、日本の職人技を感じます。

竹のカゴは、日本では非常に古くから生活道具として使われてきました。竹は「軽い」「丈夫」「通気性や水切れが良い」という特性があるため、食材の運搬・保存・水切りなど、日常の様々な場面で活躍していました。

細い竹を丁寧に編んだ構造は、水切れが良くて軽く丈夫。編み目の美しさも魅力で、台所に置くだけで清潔感があります。
我が家では食器洗い後、軽く拭いたあと一旦竹カゴに入れます。一晩そのままにして完全に乾かしてから翌朝それぞれの収納場所へと戻します(そうすることで木製の箸やカトラリー・皿など傷みにくいです。素焼きに近い器もちゃんと湿気を逃がすことで良い状態を保てる気がします)。
そのため、この竹カゴは器たちにとってとても重要な休憩場所となっています。竹カゴの手入れは頻繁にしませんが、カビたことがありません。通気性が良いので湿気がこもらないことが一番の魅力です。

昔からある“豆腐カゴ”や“湯カゴ”は、現代の暮らしでも色んな用途で使えます。果物やお菓子入れ、バス用品・布巾やキッチンタオルの収納としての収納ツールとして活躍します。

「通気性が良い」「見栄えが良い=見せても置ける美しさ」のおかげで、現代のインテリアにも自然に溶け込みます。
<ヨーロッパのカゴ>
当店では、エストニアの白樺のカゴがあります。白樺のカゴは北欧を中心に受け継がれてきました。木の皮をそのまま生かした質感で、手触りがしっとり滑らかです。経年変化としては飴色に変化して深い味わいがでます。
こうしたヨーロッパのカゴは、「しっかりとした骨格」「太いハンドル」「きっちり編まれたボディ」市場カゴやピクニックバスケットのように、持ち歩くことを前提にした作りが多い印象です。

見た目はどっしりとしていますが、実際に使ってみると意外と軽く、日用品を入れても形が崩れません。存在感がとてもあるので、インテリアとして置くだけでも様になります。
北欧のカゴは派手さはないものの、とにかく落ち着くデザインです。編み目に余計な装飾がなく、素材そのものが静かに主張している。寒い地域だからこそ家の中で使う道具は、心地の良い温かみを感じるものが多いのかもしれません。

ちなみにこちらは、18年ほど前にフィンランドで購入した夫愛用のパイン材のバスケットです。18年の月日で飴色になり、艶があります。丈夫で重いもの入れてもガッチリとした安心感。経年変化によって変わる表情がさらに愛着湧きます。

次に、アフリカのカゴです。当店で置いてるカゴの中でもアフリカのものは多いです。
とにかく色合いが美しい。色・形・編み方が自由で、まるで生活の道具でありながらアート作品のようでもあります。サイザルや草を染めて編んだカラフルなバスケットは、部屋に置くだけで雰囲気がガラッと変わります。模様は幾何学的で、どことなく編み目にもゆらぎがあり、またそれが編んだ人の手仕事のリズムを感じられてこれもまた良いです。

我が家にはこのブルキナのカゴがいたるところにあります。リビングではブランケット入れとして、クローゼットではマフラーなどの小物入れとして棚の一番上に鎮座しています。

ちょっとした遠方へのドライブではこのブルキナ大活躍です。出先で買ったものをポンポン入れていけるので、帰宅後、細々と家と車の往復しなくてすみます。取っ手元にはちょっとした輪っかがあるので、ここにカラビナを付けて鍵やエコバッグを引っかけることができます。
アフリカのカゴは実用性と見た目の華やかさがちゃんと溶け合っていて、「カゴとはこういうものだ」という既成概念を軽く超えてきます。

昔から世界中で作られているカゴ。
「カゴってなんでこんなに魅力的なんだろう?」私なりにカゴの魅力を考えてみました。
その1/イロイロな素材
木や草の繊維の表情はひとつひとつ違い、触れば温度を感じ湿度にも敏感。プラスチックなどの人工なものにはない呼吸感が感じられる。
その2/イロイロな形・編み目
国ごと、用途ごとに応じたそれぞれの暮らしに沿った形。編み目は規則正しいものやゆらぎのあるものも。そういった一つずつ違う個性。
その3/イロイロな用途
カゴほど、「使い道が自由な収納」はない気がします。何を入れても「そう使っていいよ」としてくれる懐の深さがあります。
その4/イロイロな場所での適合
白を基調にした部屋・シックでモダンな部屋・濃い木目の部屋など、どんな空間にも馴染む。
その5/イロイロな表情
自然素材は“老化”ではなく“成長”する方向に変化します。色が変わり、艶が出、はたまた色褪せてきたり。これも使う人、環境によってそれぞれで変わるのが魅力です。

ここまでそれぞれのカゴの魅力をあげてきましたが、個人的な第1位は、「とりあえず置くだけで、なんとなく片付いた感じがする」ことです。
床に散らばりそうな(マッサージローラーやリモコンや本など)ものを放り込む。雑ながらも、これだけで意図ある片付いた感が出て自己満炸裂です。このように、人の暮らしを無理なく整えてくれる力がカゴにはあります。カゴが「便利」というのはもちろん、編まれたものがもつ懐かしい安心感や手仕事ならではの温かさ、一緒に時が経つのを感じられるところがカゴの一番の魅力だと思います。
“世界の色々なカゴ”自分だけのお気に入りがきっと見つかります。
最後まで読んでくださりありがとうございます。今日も心地良い一日になりますように。
宮崎県都城市上川東1丁目18−6
TEL:0986-77-2782
定休日:毎週水曜日
営業時間:10:00〜19:00
https://sonne2011.com/
Instagram:@sonne2011_
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