ハワイといえばのアロハシャツブランド「レインスプーナー」
Aloha! みなさん、お元気ですか? トラベル&料理の編集ライター赤澤かおりです。時間ができるとチケットを取り、ハワイへ向かう。そんな暮らしを続けて30年以上が経ちました。今週は、ハワイならではのカルチャーを学ぶ楽しみやお買い物について、4日連続で連載「暮らすように旅する Travel Hawaii」をお届け。1日目は、ハワイといえばのアロハシャツブランド「レインスプーナー」をご紹介します。

1962年(「レインズ」としては1956年)に、レイン・マッカラー氏とルース・スプーナー氏がそれぞれの事業を合併し(長くなるので、詳しいことは自著『Aloha Print Book』(誠文堂新光社)をご覧くださいませ)生まれたアロハシャツブランド「レインスプーナー」。
ハワイの植物や花、風景、フラガール、ウクレレ、サーフィン、シェイブアイスといったハワイにちなんだプリント柄のほか、最近ではアメリカの人気キャラクター“スヌーピー”や“シンプソンズ”とのコラボプリントなど、数々の人気アロハシャツを生み出し続けています。私がアロハシャツのプリント柄に興味を持ったのは、このブランドと出合ったことからでした。
そんな「レインスプーナー」が、このたび「ハイアット リージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート&スパ」の1階にオープン! これはうれしい、ということでさっそく出かけてきました。

カラフルで賑やかなプリント柄が並んでも、不思議とまとまりがあるのが「レインスプーナー」のすごいところ。店内に入った瞬間から、ワクワク!

こちらは“キカイダー”のプリント。日系の方々の影響もあってか、ハワイの人たちは“キカイダー”好きな方が多いんです。ヴィンテージのお店でもよく昔の“キカイダーもの”を目にしますが、まさか「レインスプーナー」もコラボしているとは! モンステラ(植物)とキカイダーを組み合わせた柄というのが、ハワイならでは。

お店の奥には、エディ・ヤマモト、アルフレッド・シャヒーン、フィル・エドワーズといった、「レインスプーナー」で数々の名デザインを手がけてきた方々のタグが付いたアロハシャツや、金タグと呼ばれたシャツのリメイクものなども。実はこれら、すべてユーズドなのです。あまりに状態がいいので、それを聞いて思わず「え?」と見返してしまったほど。この素晴らしいユーズドアロハシャツのコーナーは、店の奥のほうにありますので、ぜひ、チェックしてみてほしいです。

このコーナーに並ぶユーズドシャツたちとの出合いは一期一会。そうでなくても「レインスプーナー」のデザインの数の多さは言わずと知れたもので、同じ柄に出合えることはなかなかないので、気に入ったものが見つかったら即購入! すべし、です。お値段も通常のアロハシャツに比べ格段にお安くなっておりますので。

こちらは、今なお噴火を続けているキラウェアをイメージしたアロハシャツ。こうして同じデザインで暖色、寒色の2パターン出すのも「レインスプーナー」ではよく見るスタイルで、柄は好きだけれど、色がなぁ、というときにもありがたいのです。ところでこの柄、なんとなく浮世絵チックな気がしませんか!?

そして、アロハシャツの定番でもある魚柄。海が身近のハワイでは欠かせない柄です。こんなにも魚をモチーフにしたシャツが見られるのは、おそらくハワイだけなのではないでしょうか? かくいう私も魚柄ファンでして。見かけるとついつい手にしてしまいます。大きな魚が大胆に描かれたもの、小さな魚がいっぱいのもの、深海のものなど、眺めているだけでも楽しい柄がいろいろ。魚の表情にも注目してみてください。笑えますよ~。

「レインスプーナー」といえばの、シンボリックな柄“ラハイナセーラー“。マウイ島のラハイナの街の名前が掲げられたこのシャツは、ハワイの州旗、州の鳥ネネなどがプリントされているもの。そもそもこの柄は、鯨漁が盛んだったことで知られた街、ラハイナの漁師さんが使っていたバンダナの柄からきているという話を聞いたことがあります。それにしても今なお古びないデザインですね。

私は「レインスプーナー」の刻印とともに1968という年号が刻まれた貴重なラハイナセーラー柄の生地を持っています。が、これで何かを作る気にはなかなかなれず、ただひたすら大事に大事に保管して、たまに広げてはニヤニヤしております。お店には、ラハイナセーラーの説明があるコーナーも。

ハワイ大学の柄には、レインボー、アメリカンフットボール、Hのロゴなどのプリントが。ラハイナセーラーに似た雰囲気のデザインですが、ここに違うモチーフが入るとまた違った印象に。

私は、ウィンドウに飾ってあった最後の一枚をゲット〜! 「レインスプーナー」と「Hedley & Bennett」のコラボエプロン。このヴィンテージ風のプリント柄に惹かれて、思い切って買ってしまった〜。それにしてもかわいい!

ハワイの観光とともに、シャツメーカーとしての歴史を刻んできた「レインスプーナー」。ボタンダウンのプルオーバーに総柄のプリントを施した斬新なスタイルは、それまで開襟が主だったアロハシャツのイメージを覆しました。観光客だけでなく、ローカルの若者たちのオシャレ着としても発展し、今やハワイのシャツの代名詞のような存在に。そんな歴史が記されたものが店内のあちこちにみられるのも、この店舗のいいところだなと思いました。
気分良く買い物して表に出ると、目の前に、アロハシャツが誰よりもよくお似合いだったハワイの英雄、デューク・カハナモク像のお姿が。この店鋪の心地よさの由縁はここからだったのかと、なんだかとってもしっくりきました。
photo:赤澤かおり
2424 Kalakaua Ave., Honolulu
Hyatt Regency Waikiki Beach Resort & Spa
公式サイト
Profile
赤澤かおり
料理と旅(主にハワイ)、暮らしまわりのことを中心に執筆・編集を行う。ハワイ歴30年以上。『THIS IS GUIDE BOOK IN HAWAII』『Travel Hawaii』(ともに主婦と生活社)、『Hawaii note ハワイ手帖』(KADOKAWA)など、ハワイにまつわる著書、共著多数。近著に『人生にはいつも料理本があった』(筑摩書房)、編著に『いざ、豊島屋』(KADOKAWA)がある。Mr.Hawaiiこと、タレントの内野亮氏との10年ぶりの共著『DA HAWAII ハワイ原点回帰』(KADOKAWA)が発売されたばかり。
Instagram「@kaoriakazawa.akalohasunny」
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