心躍らされる、上出長右衛門窯の干支の水滴
〜「ガランドウ」より〜 vol.28
上出惠悟さんの描く絵が好きです。九谷焼窯元「上出長右衛門窯(かみでちょううえもんがま)」六代目の上出惠悟さん。古くから続く九谷焼の伝統を重んじながらも、見る人の心をやさしく和ませるような器を作り続けられています。

お皿やお茶碗、絵付けされる絵や模様には上出さんならではの味があります。高い技術力の中にひっそりと潜むユーモアや、遊び心、お茶目な描写。そういう表現がどの作品を見ても感じとれます。

上出さんの作る商品で面白いものがあります。(面白いものだらけなのですが)「干支の水滴」です。水滴とは書道で使う水滴のことです。小学校の書道セットに固形墨と一緒に付いていたスポイトです。上出さんの作る干支の水滴は本当に面白く、とても愛くるしいアイテムなんです。

干支というだけあって一年に一度、干支ものが出回る年末の時期に向けて製作されます。書道をしないわたしでもオブジェ要素の強い上出さんの干支の水滴が、毎年どんなものになって発表されるのか楽しみにしています。

これは一見トイレの便器?なウサギの水滴、おまる?のようなへビの水滴。ゴールドライタンのようなウシの水滴。トムとジェリーが追いかけっこしてドアにぶつかってペチャンコになったようなトラの水滴。すべてあくまでわたしの勝手な解釈ですが、どこからそんな面白い発想が生まれるんだろう、と毎年心躍らされます。

ちょっと気が早いですが、2027年はヒツジ年。どんな形でどんな表情、何がモチーフになっているヒツジさんなんだろうと、今から楽しみな気持ちが膨らみます。
■「上出長右衛門窯/干支の水滴」はこちらからご覧いただけます
富山県高岡市定塚町1239
TEL:0766-22-3623
営業時間:10時~18時
定休日:日曜、月曜
https://garandou.jp/
Instagram:@_garandou_
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