東京・神楽坂の路地裏にある粋な手仕事と器の店「神楽坂 暮らす。」
古くは花街として知られ、現在も洒落た飲食店などが立ち並ぶ東京・神楽坂。しっとりとした大人の街のイメージがありますが、近年では某出版社の倉庫跡を利用して誕生した商業施設「la kagu(ラカグ)」などもあり、さまざまな世代から注目されていますね。
その神楽坂の路地裏に佇む瀟洒なマンションの一階の一室に、6月の朝ごはんを担当してくださった、はるやまひろたかさんのお店「神楽坂 暮らす。」があります。
はるやまさんがこの地でこの店を始めたのは6年前。学生時代はグラフィックデザインの勉強をし、卒業後は大手百貨店に勤務。食品部を経て器やインテリアを扱うセクションに移動し、買い付けや展示の企画などをしていたといいます。
作家さんや窯元を訪ねて地方を飛び回る日々、食べることが好きなはるやまさんは、各地の美味しいものに巡り合えるのも楽しみだったとか。
そんなこれまでの経験がひとつのかたちとなったのが、日本の手仕事と器を扱うこのお店。
はるやまさん曰く、「日本人にとって、おそらくいちばん身近な工芸品である器」と「普段使いできる手仕事の道具」を扱っています。
器は、熟練の職人さんが手掛けるロングセラーから若手作家さんの一点もの、そしてプロダクトも少々。見た目の美しさもさることながら、あくまでも「日々使うこと」を前提にセレクトされているそうです。
「僕は料理も好きなので、食材を見ながら今日はどの器を使おうかな、とか逆に、この器にはどんな料理が似合うかな? とテーブルの上を想像するのも楽しくて。訪れてくださったお客さまにも、そうして毎日の食卓がちょっと楽しく・豊かになるような器を選んでいただけたらと思いますね」
小さなスペースながら、はるやまさんのこだわりがギュッと詰まった店内は、「器屋(常設コーナー)」と「展示室(期間限定コーナー)」の二部構成。
素敵な花器に生けられた季節の草木を愛でるのも楽しいもの。
日常をほんのり特別にしてくれる器と道具を探しに、そして季節の移ろいと神楽坂の街の魅力を感じに訪れてみてはいかがでしょうか?
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