店休日、ゆっくり起きた日の朝ごはん

器店主の朝ごはん
2026.08.22

「MARKT SCHOLĒ(マルクトスコレー)」原純子さん vol.4


こんにちは、8月担当の「MARKT SCHOLĒ(マルクトスコレー)」原純子です。最後の記事は、店休日の朝ごはん。
仕入れの予定も急ぐ仕事もなくゆっくり起きた朝は、それはもうとんでもなく適当な手抜き朝ごはんになります。この連載の最後にこんなものを載せて良いのかな?と思いつつ、ちゃんと料理をしない時だって器を使うのは楽しい!ということが伝われば本望です。


この日は毎朝必ず食べるヨーグルトに、近所の直売所で見つけた無農薬のブルーベリーと蜂蜜をトッピング。糸島で暮らすことで、季節の野菜や果物、花など旬のものをより感じられるようになったのは、嬉しいことのひとつです。


器はヤマノネ硝子のとびきり美しい鉢を使いました。使う度に見惚れてしまう。
ヤマノネ硝子のお二人は下積みの頃にしっかり数物を作っていることもあり、シンプルなものをとても美しく作ります。だけど手仕事らしい揺らぎも感じられるし、古い物もお好きだというその姿勢も、ものづくりに表れているなと思います。何より日常使いにちょうどいい形や厚みを意識されているところも、推しポイント。


いつもの白湯は小鹿田焼の黒木昌伸さんの湯呑で。すっきりシンプルな櫛目と、手に馴染む丸みが良い。
マグやカップはお持ちでも、ザ・湯呑な感じものは意外とお持ちではない方が多いかもしれません。ですが、やっぱり湯呑を使いたくなるタイミングってあるんですよね。お茶や白湯だけでなくお酒に使っても良い。縦に長いタイプの湯呑は、江戸時代に普及した日本らしい形です。


コーヒーには沖縄の百草陶房のマグカップを。何気ない形に何気ない幾何紋。伝統的なやちむん作りに取り組む百草陶房らしい、ふつうの、だからこそ日々つい手が伸びるマグ。
北窯の松田米司工房の卒業生である作り手の伊良部さん。弟子だった当時はマグカップは作ったことがなかったそうですが、作ってみたら出来たそうです。ずっと親方や先輩たちの作陶を見ていたからだと思う、と。技は見て盗むものとよく言うけれど、本当だと実感したと仰っていました。
コースターはその昔どこかで買い求めたレンテン族のもの。器に限らず手仕事が好きなので、当店では布ものの企画展などもたまに開催しています。


いつもは起きたらとりあえず白湯、そしてコーヒーとヨーグルトだけなのですが、この日はお休みだから甘いものも食べちゃおう、ということで「けえらん」という和菓子を。唐津の伝統菓子で、豊臣秀吉も食べた味だということになっているようです。小鹿田焼、坂本浩二さんのシンプルな打ち刷毛目の4寸皿に。


朝から甘いものを食べる罪悪感を拭い去るために添えたミニトマト。今日の小皿は小鹿田焼の最年少陶工、小袋製陶所の小袋杏梓さんのものをチョイス。
まだまだ安定して作れるところまでは至りませんが、登り窯の炎の力も借りながら、時に古いもののような味わい深い品が出てきます。発展途上の若手がこれからどんな小鹿田焼を作るのか、楽しみです。


お店の紹介記事から5週に渡った連載もこれが最終回です。最後までお付き合いくださりありがとうございました。自分の心に響く手仕事の器を、日々選び使うという心地よさ、その背景に思いを馳せる楽しさが、少しでも伝われば嬉しく思います。


オンラインショップから細々とスタートし、糸島の実店舗はやっと4年目。民藝にシンパシーを抱いたことから進みはじめた道ですが、柳宗悦の「直下(じきげ)に見よ」という言葉を私なりに解釈し、民藝にこだわり過ぎず軽やかな店で在りたいと努めています。お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。

 

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MARKT SCHOLĒ(マルクトスコレー)

福岡県糸島市二丈深江8-3-10
TEL:092-332-8073
営業日:月・火・土・日(出張などで臨時休業あり/ブログやSNSを確認)
営業時間:11時〜17時
HP:https://marktschole.com/
ONLINE SHOP:https://marktschole.base.ec/
Instagram :@markt_schole

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