モデル・香菜子さんインタビュー(後編) 「キャッチできる場所に、ミットを構える」
夕方5時。仕事が一段落してからが、香菜子さんのお楽しみタイム。キッチンで大好きなドライフルーツをつまみながらワインを1杯。子供のいる母親にとって、夕食後は第2ラウンドの始まりです。子供たちが宿題をして、お風呂に入って寝るまで、時計とにらめっこで駆け抜けます。だからこそ、夕方のリセットタイムが何より大事。
野菜を刻みながらワインをチビチビ。慌ただしくてイライラする夕食準備の時間も、これで楽しく過ごせる。「同じ野菜を刻むなら、楽しい気分でやりたいですよね」と香菜子さん
自宅に仕事場があるので、切り替えが難しい。キッチンで、エプロンをしめることで、家事モードにチェンジ。「エプロンがスイッチ代わりになることも」と香菜子さん。
「夕方一息抜くと、ちょっとしたことで怒らなくなるんです」と笑います。 家事や育児と、自分時間のバランスは誰もが頭を悩ますところ。でも、香菜子さんは、いつも笑顔です。
「無理はしないって。決めているんです。仕事が忙しければ 無理して手料理を作るより、出前を取ってニコニコ食べる方がずっといいでしょう?」
忙しい毎日をハッピーに乗り切るためには、時に自分自信のご機嫌を取ることも大事。もしかしたらキャッチャーのいちばん大切な役割は、受け取った後のボールを、身軽ににこやかに投げ返すことかなのかもしれません。
『暮らしのおへそ』Vol.17より photo:有賀 傑 text:一田憲子
Profile
香菜子
モデルとして活躍中。2005年、雑貨ブランド「ロタプロダクト」を立ち上げる。現在は『ナチュリラ』(主婦と生活社)などの雑誌で活躍。イラストレーターとしても人気。『普段着BOOK』シリーズや近著『普段着の自由研究』も好評。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。