「imagine」~おしゃれ暦vol.36文月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第36回目です。世間的には夏休みが始まったばかりですが「この暑さ、いつまで続くの~」とげんなりしてしまう今日この頃。想像力を働かせた夏のおしゃれがピタリと決まれば、暑さも少し味方になるかも?
*************************
photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
偉人の残した格言は面白い。
田舎のおばあちゃんが教えてくれる、
生活の知恵と同じくらいしっくりとくる。
多くの偉人が大切にしているものに、
imagination(想像力)があるように思う。
ファッションにおいて、皆さんの想像力を掻き立てることができたなら、
それは私にとって、とても幸せなことなのです。
こういうミニマルなビッグサイズのワンピースは、
ゆったりと雰囲気をもって着てみると、とても素敵なのですが、
人によっては…
「雰囲気ってどう出すの?」
「(服に)着られちゃうんだけど」
「ほかの着方はあるかしら?」
ナチュラルな雰囲気のあるワンピースに、
シックな印象の帽子をはじめ、革靴やバッグの布部分で黒を効かせれば、
サンダルやスニーカーでスタイリングした時とはまた違った印象を残す。
鏡の前に立って、洋服を着るだけでなく、小物選びもしてみると、
そのセレクトで、印象が大きく変わることに気がつくはず。
これ以外にどんな着方が可愛いだろう?
ウエストに何か巻いてみよう。
ベルトを使ってもなかなか素敵にならなかったけど、
これはとても自分らしいと感じさせてくれた。
ざっくりとした麻のビッグシルエットのワンピースが、
少しよそゆきの雰囲気を醸し出す。
鏡の前で、ちょっとした高揚感を覚えると、
お出かけが10倍楽しくなるに違いない。
バッグもかごからこちらに変えてみると、
なんだか少しオリエンタルな印象が顔をのぞかせる。
だったら帽子ではなく、日傘のほうが良いのでは?
少し顔を出したオリエンタルな雰囲気と、
傘の柄についたタッセルが、何とも言えずいい塩梅。
「理論は、物体をA地点からB地点へ運んでくれる。
でも想像は、我々をどこへでも運んでくれる」
「想像は重要だ。知識には限界がある」
長い長い夏休み。
子供とアインシュタインの格言でも読んでみようかな。
ワンピース:Honnete(for 姉妹伴しまいはん)¥31,000+tax
帽子:sashiki ¥23,000+tax
かごバッグ:MUUN ¥18,500+tax
シューズ:R.U. JILL ¥39,000+tax
ストール:evam eva ¥14,000+tax
ウェストに巻いているもの:JEUJYEI(ジュージェイ)私物 ※来春販売予定
日傘:tutaee(傳) ¥19,000+tax
布のかばん:IMAYIN 私物
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。