「困ったときの白頼み」~おしゃれ暦vol.40長月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第40回目です。夏日と秋らしいさわやかな日が交互にやってくる端境期には、サラリと着られるシャツが活躍。白シャツを素敵に着られたら…というのは、永遠のテーマかもしれません。伊佐さんが提案するその着こなし方とは??
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
「私はまだ夏服で大丈夫だよね?」
「今日は暑いしさ。」
先日、久しぶりに2人だけで出かけるときの会話。
「いやー。。」、と思ったのが顔に出たのか、、
「じゃ、何着ていくか決めて」と騒ぎ始めた。
こうなると何を言ってもヘンテコな言い訳をして
言うことを聞かないので、結局何を着て出かけたか?
考えても全く思い出せない。
そんな皆様へ、
困ったら白シャツを着てみてはいかがでしょう。
アナベルには、シャツの似合わない妻基準でセレクトした、
ハードルの低い高品質なシャツブラウスがいくつかございます。
シャツの苦手な多くの方が、皆さん同じことを口にする。
「襟がほら、首まで上がってくるでしょう。」
何となく言わんとすることはわかる。
首が詰まっているのが苦手なのかと聞くと、そうでもない。
いわゆる「羽襟」と呼ばれるものが、顔の周りで存在感を
発揮することを良しとしないようだ。
だから、そんな方たちには「バンドカラー」をお勧めする。
ワイドパンツに合わせるシャツブラウスとなると、
裾の長さやラウンドの角度も重要だ。
インパクトはあるが、目立ちすぎない手仕事の光る刺繍も素晴らしい。
季節の変わり目は、なんとなく一度はジーンズに手が伸びる。
「ジーンズに白シャツ」は、幻想の世界ではいつも自分でも
かっこよく取り入れているのだが、うなされて目が覚める。
シャツのおかげなのかどうなのか、、
シャツの苦手な妻のほうが、まだ何となくサマになる。
悔しいが僕にはまだ無理だ。
もう少し貫禄が出てきたら挑戦しようかと思う。
今のところ、妻が好意を示す数少ないシャツの一つ、、
ゴーシュのシャツ。
「大きく見えないのに、ゆとりがある」という。
シャツの苦手な人も、もちろんシャツが好きな人も納得の、
美しく、正しいシャツ。
シンプルに白シャツを着たい時、こんなシャツがお勧めです。
凛々しくも女性らしい丸首の白シャツは、
スカートにタックイン。
シャツはタックインスタイルを取り入れることで、
使用頻度が数倍上がる。
パンツにタックインは難しいという方は、
スカートで取り入れてみてはいかがでしょう。
ボリュームバランスが整って、サマになりやすい。
少しフェミニンにしてみたいのか?
逆にそれを避けたいのか?
どんなタックインスカートスタイルがいいか?
それによって、スカートや靴を変えればいい。
本格的な秋の訪れに、
まずは白シャツに袖を通してみよう。
刺繍ブラウス:maison de soil ¥20,000+tax
ワイドパンツ:FIRMUM ¥19,500+tax
シューズ:AUTTAA(私物)
バッグ:私物
バンドカラーシャツ:ゴーシュ ¥20,000+tax
デニムイージーパンツ:TRAVAIL MANUEL ¥15,000+tax
シューズ:R.U. Anon ¥46,000+tax
バッグ:sono ¥12,000+tax
丸首シャツ:ゴーシュ ¥19,000+tax
スカート:FACTORY ¥16,000+tax
シューズ:catworth ¥21,000+tax
バッグ:safuji(私物)
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