「今日のひとしな」11月の担当は「designshop(デザインショップ)」
明日から1か月間、デイリー連載「今日のひとしな」を書いてくださるのは、「designshop」さん。南麻布に佇むレトロな「白ビル」の1階にある、流行に左右されない、デザインにも実用性にも優れた国内外のアイテムを扱うお店です
築60年ほど経つこのビルは、かつてドイツ「カールツァイス」の社長宅兼、日本支社だったという建物。入る前からもう、すごいオーラを放っていますね~。
店内には、キリリとした雰囲気のアイテムたちがズラリ。日本の伝統工芸品から、各国で長年使い続けられている不朽の名作まで、ワクワクするようなラインナップです。
特に目を引くのは、オーダーから1年以上待つのは当たり前、というほど人気を集めている「釜定」の南部鉄器。その品揃えは国内随一で、「designshopといえば」……と言われるくらいの看板商品となっています。ちょうど先月、定番のフライパン類が多めに入荷したところだそうなので、なんと今なら待たずに買えるそうですよ!
オーナーの森 博さんが地元・岩手の「釜定」を訪ねたのは、お店を立ち上げる前。まだ店の形もない時期から、企画書やイメージ図を持参して、ぜひ自分のお店で取り扱わせてほしいという熱い思いを懸命に伝えたのだそう。そんな思いが通じて、「designshop」にはオープン当初から「釜定」の鉄瓶やフライパンが並びました。
その後、「釜定」の代表・宮 伸穂さんとは、お店で企画展を開催するほどの信頼関係を築き、オリジナルの商品を作ってもらうまでに。こちらの4つのメジャースプーンは、今年開いた「釜定 南部鉄器ケトルとコーヒー展」でお披露目された、ここでしか買えない限定アイテム。
奥から2つ目の形は好評につき定番商品になるそうですが、ほかは残りわずか! 鉄瓶は手が出ないけれど南部鉄器を食卓に取り入れてみたい、という方には、2000円とお手頃ですし、おすすめですよー。ぜひお問い合わせしてみてくださいね。
そして、こちらは商品開発から携わったというプロデュース商品。多摩美術大学の学長も勤めた彫刻家、デザイナー・五十嵐威暢さんによるもので、元になったのは五十嵐さんがデザインした札幌駅の駅時計。それを腕時計に仕立て直したという人気アイテムです。
ちなみに、五十嵐さんとオーナーの森さんとの出会いは、なんとこのお店の中。五十嵐さんが「自分がデザインしたカトラリーを扱ってくれているお店があると聞いて……」と、ふらりと立ち寄ってくれたのだそう! お店を構えることの楽しさ、素晴らしさを感じさせてくれる、なんとも素敵なエピソードですね。
オリジナルは他にも。写真中央は「wara design laboratory」というブランド名で展開している、熟練の職人さんたちが編んだ鍋敷き。通常より紫黒色素が多い紫黒米の稲わらを使ってシックな色合いにしたり、サイズや形を変えて展開をしたりと、古くから伝わる伝統工芸を、より今の暮らしに馴染む形に生まれ変わらせています。
「ルイヴィトン シティガイド」に店舗が紹介されたことやSNSの影響もあり、昔ながらの美しい日本の日用品は、海外のお客さまからの反響も大きいそう。外国人が見ると、日本の道具は驚くほどシンプルでクールで、ファンタスティックなんでしょうねえ。
今回、コラムを書いていただくのはオーナーの森 博さん(右奥)、店長の鹿野幸祐さん(右手前)、広報の杉江厚子さん(左)をはじめとするスタッフのみなさん。実際にご自宅で使っている様子も、披露してくれるそうですよ~。
オンラインショップがとても充実している「designshop」ですが、実際に手にとって見るからこそわかるよさもあります。ぜひ「白ビル」の格好よさを体感しがてら、お店にも足を運んでみてくださいね。
シンプルライフ、クオリティライフにふさわしい、流行に左右されず末永く使える優れた商品を発信するショップ。「今日のひとしな」コラム執筆は、オーナーの森 博さん、店長の鹿野幸祐さん、広報の杉江厚子さんをはじめとするスタッフのみなさん。
東京都港区南麻布2-1-17白ビル1階
03-5791-9790
営業時間:11:00~19:00
定休日:土、日、祝日
http://www.designshop-jp.com
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