冬のお出かけが楽しくなる しなやかなウールカシミアコート
秋のおしゃれ:コートとインの関係④(板倉直子さんのかしこい衣服計画Vol.17)
こんにちは。「Daja」の板倉直子です。10月も早くも後半、少しずつ年末に向けてあれこれと楽しい計画を立てたくなる頃ですね。さて、今回は冬本番に向けて活躍するウールカシミヤ素材の<ロイヤルコート>をご紹介します。
シングルのトレンチタイプの「スティアンコル」の<ロイヤルコート>はベルトを締めると端正な雰囲気に。黒に近いダークネイビーの上質なロイヤルコートは、普段のおしゃれには勿論、喪の席などにも使える格調高いコートです。
ダークネイビーのコートはどんな色でも美しく合わせることができますが、今年はボルドーを添えて。こちらのコートも肩のラインが美しく見える「スティアンコル」デザイナー三浦氏のこだわりのラグランスリーブ。着ていて窮屈さを感じないラグランスリーブは、インに着るアイテムを選びません。ジャケットから厚手ニットまで幅広く何でも受け止めてくれます。
スカートに合わせるときにはベルトをきゅっと締め、パンツに合わせるときには少し緩めに締めるのが私の好きなバランス。
イタリア・ザニエリ社のウールカシミヤヘリンボーン生地を使用した一生モノのコートです。裏地には滑りの良いキュプラ生地が使われています。色はダークネイビーと相性の良いボルドーで、お互いを引き立てあっています。
パンツはグレンチェックのワイドパンツ、華奢なエナメルのパンプスでバランスを取って。コートをラフに着たい時には袖を折り返し、裏地のボルドーを覗かせてアクセントにしても。
ウールカシミヤ素材はしっかりと防寒しながらも、しなやかなシルエットを描きます。こんなコートがあると真冬のお出かけも楽しくなります♪
このロイヤルコートの特徴は、80センチ程ある背中のインボックスプリーツ。ベルトを外すと美しいAラインに、ベルトを締めるととても綺麗なXラインに。長いインボックスプリーツの効果で、同じコートとは思えないほど劇的に印象が変わります。
コートのインはこんな感じ。裏地とインのニットを同じボルドーに。この着こなしはコートを脱いだ時に初めてわかる、色の効果が計算された着こなし。これこそ大人ならではのおしゃれではないでしょうか。
ダークネイビー、ボルドー、グレンチェックの、寒い時期ならではの色合わせ。
最後の仕上げとして、メンズライクなグレンチェックのワイドパンツに、女性らしいエナメルのバレエタイプのパンプスを。メンズライクとレディライクのテイストのミックスが、自分らしいバランスに仕上げてくれます。
次回は、おしゃれさんコーディネート10月29日(日)に登場いたします。最終回はヘリンボーンツイードの<ロイヤルコート>をご紹介します。どうぞお楽しみに!
・・・
ウールカシミヤコート<Royal Coat>「SOUTIENCOL」¥89,000+tax
リブタートルネックニット「FABRIQUE en planete terre」¥16,800+tax
グレンチェックワイドパンツ 「michel beaudouin」¥19,000+tax
エナメルバレエパンプス「FABIO RUSCONI」¥20,000+tax
スカーフは私物です。
←その他の「Daja(ダジャ)」板倉直子さんの着こなしはこちらから
Profile
板倉直子
島根県松江市のセレクトショップ「Daja」ディレクター。トラディショナルをベースに自分らしい着こなしを提案している。著書に『大人のための かしこい衣服計画』(主婦と生活社)。この連載では、1月、4月、7月、10月の毎週日曜日に登場予定。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。