鍋の薬味だけじゃない! 定番メニューを新鮮に変える「馬路村のゆずこしょう」
年末年始は、家族や親せき、友人たちと食卓を囲む機会が増える時季。「さて、どんなメニューにしよう?」と考えるのは、楽しみでもあり、ちょっとしたプレッシャーでもあり……。そこで今日は、ちょっと加えるだけで定番メニューも味わい深い一品になるおすすめ調味料「馬路村のゆずこしょう」をご紹介します。
人口900人の村で作られた、安心・安全な調味料
そもそも“ゆずこしょう”とは、九州ではお馴染みの調味料。“こしょう”という名前ですが、原料は「ゆず」と「とうがらし」と「塩」。九州地方では、昔からとうがらしのことを「こしょう」と呼んでいたのがネーミングの由来なのだとか。フレッシュなゆずの香りと適度な辛みがジワジワと人気を呼び、最近は九州以外の地域でも見かけるようになりました。
今回、ご紹介するのは高知県・馬路村のゆずこしょう。馬路村は山と川の豊かな自然に囲まれた人口900人ほどの小さな村です。
朝と晩の厳しい寒暖の差が、香りと酸味の優れたゆずを育み、日本でも有数のゆずの産地として知られていますが、注目すべきは、村を上げて有機栽培に取り組んでいる点。馬路村農協のHPには、「馬路村有機ゆず栽培(ゆず部会190戸の行動指針)」が掲げられ、ひとりひとりの生産者が自信をもって安心・安全なゆず作りに取り組んでいる様子が伝わってきます。
雨と太陽の恵みをたっぷり浴びて、晩夏に青ゆずの収穫期を迎えます。
ゆず農家が1年をかけて大事に育てたゆず。1つ1つ収穫します。
時期を同じくして、青とうがらしの収穫期。今年も大きく立派に育ちました!
粗めの食感を残し、ゆず、とうがらし、塩のみで作ったゆずこしょう。青ゆずの皮の香りと、青とうがらしのさわやかな辛さがキリッと立つフレッシュさが魅力。
ひと匙、加えるだけで、いつものメニューが新鮮な一品に!
焼肉、ステーキ、鍋物の薬味としてはもちろん、みそ汁や煮込み料理の隠し味にも重宝する「ゆずこしょう」。今回は、私たち「暮らしとおしゃれの編集室」スタッフが「馬路村のゆずこしょう」を自宅で試してみました。日頃は鍋の薬味にしか使ったことがなかった我々ですが、3種のメニューに挑戦してみましたよ。
「青オニゆずこしょう」で ドレッシング(編集スタッフ・森)
オリーブオイルにゆずこしょう、しょうゆ、レモン汁を混ぜただけですが、粗くすりつぶされた青ゆずがアクセントになっていつものサラダが、なんだかレストランみたいな味&見た目になるのがうれしいですね。ゆずの香りが高く、しっかりピリッとしているので朝ごはんに食べると、体はホカホカ、頭もしゃきっとして、いい感じです。
「塩次郎のゆずこしょう」で 焼きおにぎり(編集スタッフ・北澤)
粗くすり潰した柚子の皮が味噌と混ぜてもはっきりと感じられ、焼いても香りがしっかりと残ります。かといってわが家で普段食べているキツイ香りのものとは全然違い、嫌味のないとても爽やかないい香り。“田野屋塩二郎こだわりの塩”もダイレクトな塩辛さは感じず、柚子や唐辛子ともちょうどいいバランス。皮をカリカリに焼いた鶏肉や蒸し野菜に鍋物…色んな料理に合いますが、極論・白いご飯とコレだけでもOKです。
全体的に塩で軽く下味をつけた白米のおにぎりに、味噌・ゆずこしょう・酒を混ぜたタレをぬり、オーブンシートを敷いたフライパンで焼くだけ。
「減塩マイルド青オニゆずこしょう」で きのこ鶏団子そば (編集スタッフ・梅田)
会社近くでランチによく食べる「きのこそば」を自宅で再現してみました。東京の甘辛いそばつゆに、きのこのあんかけがのっているのですが、このあんに「ゆずこしょう」がよく合うんです。ゆずの風味がふんわり香っていっそう食欲を誘います。減塩なので、この「減塩マイルド青オニゆずこしょう」をアテに、日本酒で一献なんていうのも良いかも(笑)。
食の安心・安全が叫ばれる今、栽培から収穫、加工まで、作り手の存在がはっきりしている調味料は、頼もしい存在。混ぜるだけ、のせるだけ、添えるだけでも、いつものメニューを新鮮なひと皿に変えてくれるのも嬉しいですよね。年末年始のメニューに取り入れれば、「このゆずこしょうが作られている村はね……」なーんて、食卓での会話も弾みそうです。
(中央)いろいろな料理に活躍する「青オニゆずこしょう」(52g、500円) (左)塩分を控え、より素材の味が活きた「減塩マイルド青オニゆずこしょう」(52g、500円) (右)高知県田野町で手作りされた完全天日塩を使用した「塩二郎(えんじろう)のゆずこしょう」(85g、800円) *すべて税込み。下記「馬路村農協」のHPから購入できます。
☏0120-559-659(8:30~18:00、日・祝日休み)
http://www.yuzu.or.jp
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