「やがて来る春を思う」~おしゃれ暦vol.48睦月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ・第48回目です。今週の初めには、東京でも数年ぶりの大雪となりました。まだまだ厳しい寒さは続くようですが、季節は確実に移ろいます。もうすぐ来る春も楽しみに待ちながら、“今”も楽しみましょう。
*************************
photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
この冬最後の力を振り絞るかのような大寒波。
大雪に見舞われた先日、最低気温は零下に達しました。
そんな時、今日は何を着ているか?
忘れないうちにノートに書き留めた。
- アンダーウェアー(遠赤外線のもの)
- 「インバーアラン」の手編みのセーター
- 「FIRMUM 」のウールリネンのコート
- ズボンは「TRAVAIL MANUEL」のデニムのオークパンツ
(アンダーパンツに「グリーンヒル」のサーマルを着用)
洋服はそれだけで、あとは「FACTORY」のキャメルの大判ストールをぐるっと巻いて、
ムートンのミトンを付けて出来上がり。
少し汗ばみ、お疲れ様一人缶ビールを片手に、
ゆっくりと積もりたての雪を踏みしめながら歩いて家路につく。
暖かい素敵な洋服たちに乾杯しながら。
と、、まだまだ活躍するのは冬のお洋服である一方、
皆さんが店頭でも今気にしているのは、やはりもう春のもの。
とりわけ、「今のうちにフォーマル服を手に入れたい」
そう考えている人もたくさんいらっしゃる。
シンプルながら少し変化のある紺ブレは、
シーンを問わず活躍する万能選手と言っていい。
ジャケットもキュロットも、
別々にも使えて助かる場面も来るでしょう。
季節が進んでジャケットを着なくなった頃、
このキュロットがあれば、手持ちのシャツで何とかなることも。
しかし少し地味かな。。
面談などにはとてもふさわしいようではあるが、
ハレの日には少々もの足りない。
いろいろ足してみる。
まずは、レース編みのターバン兼ネックウォーマーを
レースが後ろと前に垂れ下がるようにつけてみる。
これだけでも華やかさが感じられる。
次に、胸元に生花のコサージュをあしらえば、
さらに華やかで、個性も感じさせる。
可愛らしい一粒パールのリングに加え、
インナーの白いタートルネックの袖上から、
かぎ針のクラシックな佇まいのブレスレットを付けてみる。
ホワイトとゴールドの素敵なコントラストもあいまって、
シンプルでシックなスーツがなんだか別物にさえ感じられる。
洋服のおかげもあり、多少の飾りつけではやり過ぎだとは感じない。
大寒波をしのぎつつ、やがて来る春を思う。
ジャケット:NO CONTROL AIR ¥35,500+tax
キュロット:NO CONTROL AIR ¥19,500+tax
タートル:fabrique en france ¥7,000+tax
パンプスヒール:AUTTAA ¥41,714+tax
バッグ:safuji ¥18,000+tax
ターバン:ジュージェイ ¥13,000+tax~
リング:Toile ¥9,000+tax
ブレスレット:vali ¥24,000+tax
生花のコサージュ:西別府商店 ¥2,000+tax~
※ご紹介のお品物は、来月2月の22日からアナベル店頭で開催する、
「shikiten~式典~」フェアで全てご紹介いたします。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。