「できること」をかたちに しょうぶ学園 脚付き鉢

今日のひとしな
2018.04.07

~ 「群言堂」 vol.7 ~


小さなお皿に3つの脚。ここまでは同じだけど、一つとして同じものがない唯一無二の小さな器。こんなに小さいのに自然と目がいく愛嬌のあるたたずまい。どうやって一つ一つこんなかたちが作れるのだろう。

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この器が作られているのは、鹿児島県にある障がい者支援センター「しょうぶ学園」。この場所を訪れてみると、そこにはのびのびとした開放的な空間がありました。

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施設内には障がいのある利用者と職員が協力して営業しているパン工房、パスタカフェ、蕎麦屋があります。どれも美味しく、ここでのお食事を楽しみに一般の方も多く訪れます。

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工房の中に入ると皆さんリラックスされた穏やかな様子で、それぞれが違う作業をされています。しょうぶ学園のものづくりは、「利用者の皆さんの生活をいいものにしたい。」その思いからはじまりました。

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社会に馴染む訓練が一般的だった福祉施設のやり方とは全く逆。
その人に合わせて「できること」をみつけて「できること」を伸ばしていく。その取り組みの結果がものづくり、アート&クラフトになっていったとのこと。

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結果や評価などという概念のない、今この瞬間のストレートな思いを込めた、あこがれのものづくりがそこにありました。
現在のしょうぶ学園は、布 木 土 和紙 食 農園とつくりだすものは多彩。「群言堂 石見銀山本店」では布の作品ヌイ・プロジェクトを中心に、「しょうぶ学園展 NO FEELING / NO HEART = NO DESIGN 」を2018年7月7日(土)から9月4日(火)会期で予定しております。夏休みのお出かけの予定に入れてみませんか?

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担当:ホソヤマ


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群言堂

株式会社 石見銀山生活文化研究所が展開する衣料品・生活雑貨ブランド。 古きよきものから本質を学び、時代に合った新しいものを創る ──「復古創新」をテーマに古民家を再生した本店には、服や生活雑貨を扱うショップのほか、ギャラリーやカフェも併設。「今日のひとしな」は、スタッフの皆さんがリレー形式で執筆。
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