古道具のような味わいが宿る、浅野 玲さんのブリキの絵

～store room（ストアルーム）より　特別編 vol.4～

９月の「今日のひとしな」は特別編。人気ショップ４軒が再登場して、新たにラインナップに加わったアイテムをリレー方式でご紹介してくださいます。今週は、新潟のセレクトショップ「ストアルーム」からお届けします！

飾ることは日常を豊かにする大切な行為。
埼玉と鎌倉で古道具屋〔artique〕を営む、浅野 玲さんが描く絵は
時を慈しみ、時を味わうような気分にさせてくれます。

絵を手に取って、こんなに気持ちが弾んだのは久しぶり。
それぞれの物語が浮かぶような面白さ、作為がなくちょっと愉快な表情、
理屈ではなく、心が惹きつけられる不思議な魅力が一枚の絵に詰まっています。

色合いや経年による味わいのある古いブリキをカンバスに、
浅野さんが国内外で出会ってきた古いものたちが描かれています。
ブリキの無骨さは、スレやキズ、錆など使い込まれることでやわらかな姿になり、
余白さえも味わい深く、引き込まれてしまいます。

同じモチーフでも表情が違い、古道具との出会いのように
一点を探しだす喜びや楽しさを感じます。
家に持ち帰り飾ってみると、すっと馴染んだ顔をして並んでいて
またひとつ好きな空間が増えました。

古いものの面白さをいろいろな角度から教えてくれる浅野さんのブリキの絵は、
眺めていると心地よく、暮らしに豊かさを与えてくれます。

ブリキの絵　￥3,500+tax ～

Text：寺尾

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