【編集部ブログ】作家ものの良さってこういうこと! 「sonor(ソナー)」のものづくり前編
こんにちは、編集部の大塚です。展示会やら取材やらで日々、たくさんのいいものを見せていただいていますが、とりわけ作家さんが一点一点つくられているものに惹かれます。
「世界にたったひとつ」という特別感と独自の佇まいはもちろんのこと、「作家ものの良さってこういうことなんだよなぁ」と、改めて実感することがあったので、今日はちょっとそのお話を。
「sonor(ソナー)」というブランド名で革バッグの制作を中心に活動されている園田明子さん。おなじみの「アナベル」さんの企画展で、そのバッグを手にしたことがきっかけでした。
豚革の素の色に塗料を薄く吹き付けている”ロータス”という種類のレザーを使ったもの。大きなエコバッグみたいなシンプルなかたちと、ナチュラルな色、豚革の軽さに一目惚れして購入したのですが……。
背があまり高くなく、異常に荷物が多い私がものを入れて持つと、縦長のこのバッグは想像以上に肩にズシッときたのですね。「この服にはあのバッグが合うかも!」と朝の身支度で荷物を詰めてみるものの、「やっぱり重くて無理(涙)」と断念すること数回。完全に宝の持ち腐れとなっていました。
そんなとき、園田さんがアトリエをオープンすると伺い、アトリエ見たさもあって「じつは……」とバッグのお直しを聞いてみたのでした。作家さんが作品として世に出したものを修理ではなく形を変えたいとお願いするのは失礼じゃないか等々、正直迷いましたが使わないのはもったいない! と思い切って依頼することに。
私の心配をよそに快く引き受けてくださった園田さん、念願のアトリエにもおじゃますることができました(前置き長くなりました……)
自然光が映える白を基調としたアトリエ。
壁にはブランドコンセプトが。
お直しをお願いしたバッグはこちら。結構なビッグサイズです。
私の身体のバランスにいちばん合う、と感じているサイズのバッグを持参しました。横幅がほぼ同じだったので、マチは残して高さを詰めていただくことに。持ち手の長さは、肩にかけられる長さにとリクエスト。園田さんが採寸してくれます。
お直しするバッグを織り込んで、サイズバランスを確認する園田さん。
持ち手もクリップでとめてみます。
ラフも描いてくださいました。これで、待つこと数週間! 楽しみです!!
後編につづきます
Profile
そのだあきこ
1978年 福岡県生まれ。短大・専門学校にて服飾を学ぶ。子育てを通じて環境にやさしく未来につながるモノづくりの大切さを思う。日本の職人が生み出した素材を知ること、伝えることが 未来につながると信じ、モノづくりを続けている。https://www.sonorsonor.com/
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。