【収納アイデア】置くところと置かないところをきちんと分けてメリハリを
新しい暮らしを始めたり、暮らしを改めて見直したり……4月から環境が変わったという人も多いのではないでしょうか。5月に入って、少しは落ち着いてきましたか?
今週は、そんな「暮らしを見直す」シーズンにぴったりの本『ならべる、そろえる収納』を大特集! 日曜日まで毎日おひとりずつの収納アイデアをご紹介していきます。第3回は、世田谷の器店「工芸喜頓」石原文子さんの「置き方アイデア」です。
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たくさんのものを置かず、ある程度余白をつくることは、すっきり収納の基本。石原さん宅は、家全体にもそのルールが生かされています。置く場所と置かない場所をはっきりと区別。あえて何も置かないスペースを確保しています。
たとえばキッチン。コンロまわりや作業台には、すき間なくものをならべてしまいがちです。でも、あえて“あけておく”場所をつくることで、料理の効率が驚くほど上がると言います。
またリビングは、隅に置いた棚のほかは何もない空間。家族みんなが過ごす場所なので、子どものおもちゃも置かないようにしているそう。とはいえ、友人が来たり子どもがお絵描きしたりするときは、一転、大きなローテーブルが登場。余白をつくっておくことで、そこを臨機応変に使って楽しむことができるのです。
本やCD、レコードはリビングの一角にぎゅぎゅっとまとめ、広いスペースを最大限に生かす。このメリハリが、すっきりと見える秘密。
火にかけた鍋やポットの、とりあえず置き場。調味料などをならべてしまいがちなコンロまわり。熱い鍋やポットを一時避難するスペースがあるだけで、作業がかなりスムーズに。
調理中の食材の、とりあえず置き場。レタスを水に浸しておくなど、食材のスタンバイに便利なスペース。ワゴンは調理中でも移動できるよう、重いものを置きすぎない。
photo:砂原文 text:柿本真希
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