幸せな気分~「糸衣 itoi」~…おすすめ帖vol.1
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、おしゃれ連載が今回からリニューアル! 季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介していきます。新年最初は、春を見据えた色とりどりのカシミアニットを。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
およそ130年の歴史を持ち、日本で初めてカシミアの紡績に成功した東洋紡糸。
そしてミラノを拠点として世界中で活躍するニットデザイナー、ユリ・パーク。
この2者が手を結び、「糸衣」は2013年に産声をあげる。
糸衣が使うカシミアは、夏と冬の寒暖差が60度以上にもなる
厳しい環境で育てられたカシミアヤギの毛を原料とする。
過酷な環境で育ったカシミアの産毛は、細く、長く、艶やかで、
ぬめり感があり、ニット製品へと仕上がった際には、
しっとりとした肌触りともっちりとしたふくらみ、そして最高の温かさが感じられる。
YUKIKASUMI(メランジ・ライトグレー)
KOIKON(ネイビー)
SUMOMO(ダーク・レッドパープル)
KAMOHA(ブルーグリーン)
LEMON(レモンイエロー)
奇麗で品のある発色の糸は、丁寧に丁寧に、
実に20工程もの手間をかけてようやく完成する。
完成した糸を用い、継ぎ目のないホールガーメントと呼ばれる製法で、
ようやくセーターとなる。
私自身、糸衣のセーターを数着所有し、すでに6年着ているが、
未だにしっとりとふっくらと温かく、毛玉もほとんど見当たらない。
今回ご紹介するカシミアのセーターは、
糸衣のコレクションの中で最もポピュラーな
30番手双糸のカシミアを使用した「ANZU」というモデル。
薄すぎず、厚すぎず、心地よく秋口はもちろん、
真冬から春先まで活躍する。
コート:Honnete ¥43,000+tax
パンツ:YARMO ¥27,000+tax
セーター:ITOI ¥37,000+tax
バッグ:私物
まだまだ寒い1月下旬、寒いが少し春を意識する。
真冬のコートを着ながらも、春らしさを演出できる。
真っ白なワイドパンツにスカッとしたレモンイエロー。
温かいツイードコートを羽織れば、明るいながらもしっかりと温かい。
コート:ゴーシュ ¥60,000+tax
パンツ:ARTEPOVERA ¥15,000+tax
セーター:ITOI ¥37,000+tax
もう少し先、春の日差しを感じるころも、
奇麗な色にスプリングコート。
寒暖差の激しい季節の変わり目には、
発色のいいカシミアのセーターが大活躍。
コート:ゴーシュ ¥36,000+tax
スカート:susuri 私物
セーター:ITOI ¥37,000+tax
品質の高いカシミアは、洗うほどにもっちりとした風合いを増してゆく。
洗濯後のカシミアの感触は、何とも言えない幸せな気分。
そして今回おすすめする30番のカシミアは、程よい厚みで秋口から真冬、
そしてスプリングコートに切り替わる3月にも活躍する。
ぜひ、幸せな気分を。
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
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