デンマークの国民的照明「ルイス ポールセン」のPH5ペンダントランプ
~halutaの北欧アイテムvol.17~
みなさん、癒される何かを習慣にしてますか?
今日は、癒しの光をともす、ルイスポールセン社製のペンダントランプPH5をご案内しましょう。
「もう、“みんなこれ”ですよね。ほぼ国民的アイテム」と、デンマーク在住のhalutaオーナーも太鼓判を押すように、1958年発売以来北欧のみならず、ヨーロッパ、ひいては世界じゅうの家庭の天井に吊り下げられている、超愛され度ナンバーワインの照明器具です。
そこまで“みんなこれ”な存在になるのには、もちろん理由があるのです。ともあれ、下から見上げてみましょうか。
シェードが三層になっているのがわかりますか? その上、内部は反射板を組み合わせています。そのことにより、どこの角度から見ても電球の光が直に目が当たらず、眩しくないように計算しつくされています。でありながら暗すぎず、しっかりと光が抜けるのが特徴。
さらに内部を赤と青で彩色しているのは、白熱灯特有の赤い色を補正するため。これにより、ほっこりあたたかみと、すっきり爽やかさの両方をたたえた光が照らされます。そう、これぞまさにお料理がもっとも映える光!
もはやフォルムのデザインというよりも、発明と呼ぶにふさわしい仕事と言えるでしょう。
ここまでくると気になるのが、これをデザインしたポール・ヘニングセンさん。はて、どんな人なんでしょう。1894年、コペンハーゲン生まれのデンマーク人で、7年間テクニカルスクールでみっちり学んだのち、建築家としてのキャリアをスタート。伝統的な機能主義建築を主体とした仕事をしたのち、1920年代半ばより、ルイスポールセン社と共同で照明器具の開発を手がけます。そこでPH5をはじめ、PHアーティーチョークなど、のちに「みんなこれ」と言われるほどの、さまざまな製品を世に生み出していくのです。
その他新聞や雑誌の編集、ライターもしていたといいますから、きっと、よっぽど「理論でものごとを考えられる人」だったに違いありません。
「照明器具としてのバランスが完璧ですよね。なので、古くならない」
そう、このオーナーの言葉が、すべてを物語っている気がします。
主にデンマークから仕入れたヴィンテージの北欧家具、雑貨を扱う。「今日のひとしな」コラム執筆は、ウェブブック「haluta365」編集長・山村光春さん。
haluta kanda(ハルタ カンダ)
東京都千代田区神田須田町1-25-4 マーチエキュート神田万世橋
TEL:03-5295-0061
11:00~21:00(日祝 ~20:00)
haluta AndelLund(ハルタ アンデルンド)
長野県上田市小泉821-1
TEL:0268-71-3005
12:00~17:00(火、土、日祝のみ営業)
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。