まさに、重ね着の名脇役! 「ヴェリテクール」のインナーワンピース
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
袖を通すと、澄んだ空気をまとっているようなやさしい感覚を覚える「ヴェリテクール」の服。福岡発ブランドとしてデビューしたのは、2008年の春。着心地と素材のよさを引き出しつつ、どこかヴィンテージのような雰囲気を漂わせたアイテムは、日本はもちろん、アジアでも人気を博しています。
これから、日に日に薄手になる季節。春夏ならではの軽やかなシースルー素材を着たい、シンプルなコーディネートに少し遊び心を効かせたい……そんなときにぴったりなのが、フリルインナーワンピース。
「ヴェリテクール」フリルインナーワンピース(ロング)各¥15,000
※商品の価格は2019年5月現在のもので、表示は税抜きです。
「流行に左右されることなく、6年前からロングセラーとして愛され続けています」と語るのは、ディレクターの岩崎公一さん。
特筆すべきは、細やかに、繊細に寄せた裾のギャザー。
生地をたっぷり使ったフリルがボリュームを生み、絶妙な存在感を発揮してくれます。
素材は、インド産のコットンを使用。
肌あたりがふわっとやさしく、こなれたような質感がたまりません。
「オールシーズン使えますが、湿気に強く通気性がいいので、特に汗ばむ季節は気持ちよく過ごすことができます。洗っていくうちにやわらかさが増し、体になじんでいくのも魅力です」
丈違いもあるので、ワードローブに合うほうを選べるのもうれしい!
左:「ヴェリテクール」フリルインナーワンピース(ショート)¥13,000
右のロングと比べて15㎝短いので、チュニックやブラウスと好相性。
PR・倉地麻子さんの素敵なレイヤードスタイルをよーく見てみると、ショート丈を着用されていたので、すかさずパチリ。
「ヴェリテクール」スリーブレスギャザーショートブラウス¥14,000、ハカマパンツ¥20,000、その他私物
「ブラウスとパンツというシンプルなスタイルもいいのですが、フリルをのぞかせるだけでコーディネートに奥行きが出て、洒落感がぐっと上がります」と倉地さん。
薄手なうえ、アームホールも細めに設定されているから、もこもこせずスッキリ着こなせているのもわかります。
昨年、大人気だったという、同シリーズのパンツはこちら。
「裾フリルのボリューム感はそのままに、ワンピースタイプより少し甘さが抑えられます」
「ヴェリテクール」エレファントパンツ各¥11,000
デイリーではもちろん、旅行時のワードローブとして一枚入れておけば、お出かけ時の名脇役から部屋着まで、幅広く活躍してくれること間違いなしのフリルインナーワンピース。手持ちのアイテムに合わせるだけで、新鮮な着こなしへと誘ってくれます。
photo : 花田 梢 text : 三宅桃子
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