「ありのままの私」でおしゃれを楽しんで【前編】 「小森縫製」代表・小森真寿美さん

暮らしのおへそ
2022.02.14

歳を重ねて、体型が変わるのは当たり前。
「自分が悪い」と考えるのはやめて
「今の私」に似合う服を選ぶほうがずっと幸せ


モノトーンのマリンスタイルは、ありそうでなかった大人のカジュアルコーデ。キュロットスカートは、張りのあるタイプライター生地のなかでも細い糸を使っているので、落ち感がきれい。Gジャン型の薄手ジャケットは、胸もとのシルエットを気になるバストラインに合わせている。

 

大人のおしゃれには
デザインより機能が大事

「実は私自身が着る服がなくて困っていたんです。背が低くて、ウエストもヒップも大きくて」

そう語るのは、「小森縫製」を営む小森真寿美さん。なのに……。白いジャケットに、ロング丈のキュロットスカートを合わせた姿の素敵なこと!

「これは、ウエストの後ろ半分がゴムになっているんです。大人の女性がゴムのキュロットスカートをはくと、おなかにボリュームが出て、太って見えてしまいがち。だから、前側にダーツとタックを作ってボリュームを抑え、すっきり仕上げているんです。糸にもこだわった素材なので、体に沿った落ち感もきれいなんですよ」

これが、小森さんが手がける既製服「日々」の特徴です。つまり、その人が美しく見えるように〝服が働く〟仕掛けが施されているということ。


リネン100%のヘリンボーン柄のワンピースは、マチの入った袖が特徴。少し広がった袖口とポケットがポイントに。

 


フード付きのカーディガンは、部屋着にも。吊り編みという特殊な編み方で、型くずれしないのでよそゆきと兼用できる。

 

→後編に続きます

photo:近藤沙菜 text:一田憲子

 


『暮らしのおへそ Vol.33』より
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Profile

小森真寿美

Masumi Komori

「小森縫製」代表。50代からの自然な体型変化に合わせ、大人のパターンで仕立てる日常の大人服を提案。体がきれいに見えることに注目し、新しい技術と探究心で作った既製服「日々」は、「ありそうでなかった」と多くの女性たちから支持されている。
https://hibi-komorihousei.com

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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