フランス・アンティーク便り vol. 5 “番外編” パリの美味しいもの
~ 「histoire(イストワール)」青木ともみさん
4日間、蚤の市やアンティークのお話しを書かせていただきましたが、連載5日目の今日は、パリの美味しいものを少しだけご紹介します。アンティークと同じくらい、食べることも好きです。フランスは、パンやバター、チーズも美味しいですし、お菓子やチョコレートも外せません。農業大国のフランスは、土地も豊かです。野菜の味がとても濃くて美味しい!!と、暮らし始めたころ感動しました。人参もジャガイモも力強い。大好きな白アスパラは春、夏はいろいろな種類のトマトが美味しいし、秋のキノコも楽しみです。食材で季節を感じるというのは、日本もフランスも同じです。季節のものを美味しく食べたくて、マルシェやレストランに行きます。美味しいものを食べて、思わず笑みがこぼれちゃうって幸せなことです。
◇マルシェへ行こう
旅行でフランスの地方へ行っても、必ずマルシェに行きます。その地方特産の野菜や果物がたくさん並んでいたり、チーズやワインの種類もパリとはまた違ったり、海辺へ行くと新鮮なエビや魚が安いお値段で売られていたり、とにかく見ているだけでも楽しいものです。8月のパリはヴァカンスに出てしまう人が多いのでかなり静かですが、9月になれば活気あるマルシェが、また毎日のように街のどこかで開かれます。アパートのようなキッチン付きの場所に滞在するなら、季節の野菜やお肉を買って、料理をするのもおすすめです。お惣菜やハムやソーセージ、チーズなどを買って、公園でピクニックというのもいいと思います。
そして、フランスは果物の種類がたくさんあって、季節の果物は美味しくて安いので、ぜひ食べてみてください。
我が家もついつい、桃をケースで買ってしまって食べきれずにジャムにしたり、夏場の前菜は生ハムメロンが続いたりもします。アプリコットは、バターと砂糖で少し焼いて火をいれ、バニラアイスを添えて食べるととっても美味しいです。
◇私の好きなパリのレストラン その1
パリの中心1区、パレロワイヤルのすぐ隣にあるレストラン「ZEBULON(ゼブュロン)」。昼は近くで働くビジネスマンたちも多く、13時を過ぎるころには満席です。お得な日替わりのランチメニューはおすすめ。お手頃な美味しいワインも揃っています。夜はゆったりとした空間で、季節感や食材の組み合わせも楽しいお料理を味わえますよ。デザートも美味しいです!!
◇私の好きなパリのレストラン その2
パリ7区、エッフェル塔からも近い「Bistrot Belhara(ビストロ ベララ)」。すぐ隣のCler通りは、感じのよい店が並び、お買いものにもおすすめの商店街です。クラッシックをベースに、シェフの出身であるバスク地方のアクセントをプラスしたお料理は、いつ食べても美味しいです。白いナップのかかったテーブルはこちらもクラッシックな内装で、ちょっと大人な雰囲気です。
◇私の好きなパン屋さん
パリ12区にあるパン屋さん「Vandermeersch(ヴァンデルメルシュ)」。パンもケーキもちろん美味しいのですが、ここのクグロフが大好きです。シロップの染みたしっとりした生地に、ドライフルーツとナッツのアクセントがとっても美味しい。大きさがいろいろあるので、お好みのものを選べますが、遅い時間だと売り切れてしまうので注意です。クグロフを買うと、かわいらしく包んでもらえるので、お友達への手みやげにも利用しています。
5回に渡るパリの古いもの特集、お読みいただきありがとうございました!
ぜひパリ旅行の参考にしていただけたりしたら嬉しいです。
photo&text:青木ともみ
ZEBULON(ゼブュロン)
10 Rue de Richelieu 75001 Paris
日曜休み
https://www.zebulon-palaisroyal.com/
Bistrot Belhara(ビストロ ベララ)
23Rue Duvivier 75007 Paris
日、月曜休み
Boulangerie-Patisserie Vandermeersch(ヴァンデルメルシュ)
278 Avenue Daumesnil 75012 Paris
日、月曜休み
Profile
青木ともみ
フランス生活十数年。普段づかいのアンティークやヴィンテージをご紹介するため、日本での企画展やイベントなどに参加している。次回は11月、東京でのイベントに出店予定。「histoire(イストワール)」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。