ヨーロッパへの旅 ~「今日のひとしな」番外編~

今日のひとしな
2019.12.12

~ LOCALERS(ロカレール)より vol.12  ~

 
皆さんこんにちは、「LOCALERS」の中村です。今日は箸休め的な感じで、今年の夏の旅のことを少し。
 
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僕は年に1回、行ける時には2回、海外へ旅に出るようにしています。ファッション業界に身を置いているのですから、本来であれば海外へ行くとなるとファッションウィークの時期に行くのが一般的。もちろん、まだ知らないブランドを発掘したい欲もありますが、今の僕にはそれより‟旅をすること”を優先しています。

異国の地で全く知らない街をひたすら歩くのはとても刺激的で、その国の気候、空気感、街を行き交う人々、建造物、食文化、生えている植物、聞こえてくる音。全てが「LOCALERS」を構築する上での大切なヒントがそこら中に転がっています。
 
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今年の夏は、ドイツとベルギーに足を運びました。友人が住むフランクフルトを経由しケルンに立ち寄りアントワープへ。そこからブリュッセル空港からベルリン、そしてデッサウを目指すルートです。
 
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フランクフルトに降り立った僕は、友人宅へ荷物を置き、これから始まる10日間の旅に思いを馳せていましたそして次の日の早朝から目的地アントワープに向けて列車に乗車。本当はフランクフルトからアントワープまで直接行ける列車を取ったのですが、ストライキで運休になり早速、海外の文化の違いを受けました。

この程度はよくある話。
 
逆にそのおかげで予定にはなかったケルンに少しだけ立ち寄れることになりました。
 
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車窓から流れゆく風景はとても心地よく、僕が乗車した路線はライン川沿いをひたすらケルンまで走り続ける列車です。対岸にはブドウ農園が広がり、その中に姿を現す無数の古城がとても印象的でした。
 
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ケルンに到着し、駅構内から見えるほど圧倒的な存在感でそびえ立ち、迎えてくれたのがケルン大聖堂。「遠くまで来たなぁ……」と心の中で何度も呟きながら、大聖堂の中へ。
 
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僕は運がいいのか、その時にタイミングよくパイプオルガンが流れていました。静寂の聖堂内に広がるあの音は、心の奥底の悩みや日々の生活で捩れた心を正し、全てを洗い流してくれるような気がしました。
 
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心地よい寄り道をして、次に目指すのはアントワープ。ケルンからアントワープに向かう道中、それもまた面白い。ドイツは装飾が少なくシンプルで質実剛健な建物が多いのに対して、ベルギーは建物の雰囲気が変わり、装飾が増え、手の込んだディテールが目に飛び込んでくるようになりました。これはドイツとベルギーの文化の違いなのかなと。
 
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ファッションの仕事に携わっている以上、アントワープは外せません。初めて降り立ったアントワープの街はとても独特な雰囲気で、なんだか魔法にかけられたような不思議な街という印象。正直、街を行き交う人々は「モードの街」というイメージからは少しかけ離れていて……。ただ、ドリスヴァンノッテンのお店に足を運んだ時に、目に飛び込んできた光景は違いました。
 
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これがアントワープのモードかと。昼前の平日にも関わらず、地元のマダム達で溢れていた店内には、どこからきたの? というくらい素敵なスタイリングをしたマダム達ばかり。まるで映画のワンシーンのような光景で「パーン!」と頭の中で何かが弾けたような衝撃を受けました。やはりこういう経験は、実際に足を運ばないと分からないことですね。
 
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アントワープのとあるエリアに住む正統派のユダヤの方々。これが彼らの伝統的な服装なのですが、とてもかっこいいですよ。
 
フランクフルトからアントワープの旅。
 
明日はまた続きを。


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LOCALERS(ロカレール)

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TEL:019-681-6630
営業時間:12:00~19:00
定休日:火曜
http://www.localers.jp
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