オイルで作れるから簡単。軽くても粉のうまみがぎゅっと詰まってる!〜吉川文子さんの「プレーンショートブレッド」のレシピ
イギリスではとてもポピュラーだという、「tray bake(トレイバイク)」というお菓子。オーブンの天板(=トレイ)を使って薄く焼く四角いケーキのことで、型を使わない気軽さ、バラエティの豊かさ、見た目のかわいらしさにすっかりとりこになってしまったというお菓子研究家の吉川文子さん。その著書『トレイベイク』の中では、吉川さんがお得意なバターを使わないレシピで、ボウル1つで作れる焼き菓子を中心としたお菓子をたくさん紹介しています。
その中から今回は、イギリスならではの焼き菓子・ショートブレッドのレシピをご紹介。ショートブレッドは、濃厚なバターの香りのお菓子というイメージがありますが、吉川さんのオイルレシピならぐっと手軽で軽やか、それでいて粉のうまみが詰まっていて、さくさくっと最高においしいんです。
プレーンショートブレッド【plain shortbread】
本来は、バターがたっぷり入ったイギリスの伝統菓子ですが、
オイル生地でもカードで切り重ねることで、歯切れのよい仕上がりになります。
厚みがあるので、じっくり火を通すのが大切です。
【材料(20.5×16×深さ3cmのバット1枚分)】
A・薄力粉 150g
・きび砂糖 40g
・塩 ひとつまみ
・ベーキングパウダー 小さじ1/4
B・植物油 60g
・牛乳 20g
・バニラオイル 少々
【下準備】
・バットにオーブンシートを敷く。
・オーブンを170℃に温める。
【作り方】
1 ボウルにBを入れ、泡立て器でとろりとするまで混ぜ、Aをふるい入れ、カードで切るように混ぜる。
2 粉っぽさがなくなったら、カードで半分に切っては重ねるのを3~4回くり返す。
3 ひとまとめにし、10個にちぎってバットに入れ、手で押して平らにならし、カードで2×8列に切り目を入れる。竹串で2×5列に穴をあけ、170℃のオーブンで35分ほど焼き、粗熱がとれたら切り目にそってナイフで切り分ける。
【バットはこちらを使用しています】
野田琺瑯のキャビネサイズ(20.5×16×深さ3cm)のホーローバットを使っています。近いサイズのステンレスやアルミ製のバット、15cmの角型でも同様に作ることができます。
もっとレシピを知りたい方は、こちらをどうぞ!
『トレイベイク』(主婦と生活社)
定価:1540円(税込)
イギリスではとてもポピューラーな「オーブンの天板を使って薄く焼いた四角いケーキ」=トレイベイクが初上陸! 型を使わずに気軽に焼いてティータイムを楽しみましょうという、ホームメイドスイーツの本場・イギリスならではのお菓子を、より作りやすく、手頃なサイズのバットを使って、しかもバター不使用で作れるように提案しています。基本的には、どれもボウル1つで作れるシンプルなものばかり。チョコレートとチーズ/フルーツ/野菜/ナッツとドライフルーツ/クッキーとタルトのトレイベイクまで、バラエティ豊かな焼き菓子がぎゅっと詰まった1冊です。
吉川文子(よしかわ・ふみこ)さん
千葉県生まれ。お菓子研究家。自宅で洋菓子教室「Kouglof(クグロフ)」を主宰。藤野真紀子氏、近藤冬子氏、フランス人パティシエのサントス・アントワーヌ氏に師事し、お菓子作りを学ぶ。フランス伝統菓子をベースにしつつ、バターを使わないお菓子を中心に書籍や雑誌でレシピを提案。著書に『トレイベイク』(主婦と生活社)、『オイルで作る ふんわりケーキとサクサククッキー』(オレンジページ)、『「糖質オフ」のロールケーキ』(文化出版局)、『自家製ミックス粉でかんたんおやつ』(ナツメ社)など。
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