【料理教室の季節の人気メニューから/6月】梅仕事の季節がやってきました!焼きなすのだし浸し 梅そぼろあん

料理教室「さときっちん」の台所便り
2022.06.20

こんにちは、料理家の柚木さとみです。
季節は巡り、今年も梅雨入りを迎えました。自宅の庭にある梅の木も鈴なりに実をつけて、だいぶふっくらとしてきました。大きく育ったものから少しずつ収穫をしています。


脚立に乗って収穫した実は、ネットを張ったところに転がして1か所に集めます。
 

毎年10キロ近く収穫できます。瓶詰めが並んだ様子には、いつも心躍ります。


収穫した梅で仕込むのは、梅酒や梅シロップ、梅干し、梅みそなど、その年によって様々ですが、毎年この時期を楽しみにしています。他にも今の時期なら、実山椒の塩漬けや新しょうがの甘酢漬け、らっきょう漬けなどもいいですね。私もいろいろと楽しもうと思います。

さて、今月は梅の風味をきかせた一品「焼きなすのだし浸し 梅そぼろあん」のレシピをご紹介します。

焼きなすのだし浸し 梅そぼろあん

【材料(4本分)】
なす…4本
みょうが…1個
・だし汁…3/4カップ
 ・しょうゆ…小さじ2
 ・みりん…小さじ2

[梅そぼろあん] 
鶏ひき肉(むね)…100g
梅干し…2個
酒…大さじ1
だし汁…1カップ

【作り方】
◎焼きなすのだし浸しを作る
小鍋にを入れてひと煮立ちさせ、保存容器に移す。
なすはガクのまわりに一周浅く切り込みを入れ、余分なガクを除き、全体に縦方向に4〜5本の切り込みを浅く入れる。なすの先のほうからガクに向けて、竹串を縦に深く刺して穴を開ける(開けたら串ははずしてOK)。
焼き網でなすに火が通るまで焼き、皮をむく。味がしみるよう1〜2本縦に深く切り込みを入れたら、に浸けて冷蔵室で冷やす。

◎梅そぼろあんを作る
梅干しは種を除き、包丁で細かく叩く(※1/3はトッピング、2/3はそぼろあん用)。
鶏ひき肉と酒を鍋に入れ、箸4本で混ぜながら中火でぽろぽろにする。だし汁を加え、ひと煮立ちしたらアクを除き、火を止める。叩いた梅の2/3を混ぜ、粗熱がとれたら冷蔵室で冷やす。

◎盛りつける
なすは食べやすく長さを4等分に切る。みょうがは縦半分にしてから薄切りにし、さっと水にさらして水けをよくきる。梅そぼろあんをたっぷりとかけ、たたいた梅の残り(1/3)とみょうがをあしらう。

【メモ】
・なすにしっかりと火が通ると、浅く入れた切り込みから水分が出たり、竹串で開けた穴から蒸気が出るので、焼きなすの火通りを確認できます。
・梅そぼろあんは、冷蔵室で冷やすと自然ととろみがつきます。脂が白く固まっていた場合は取り除き、全体を混ぜて仕上げます。


なすは味がしみるよう、皮をむいたあと縦に1〜2本深く切り込みを入れています。

焼きなすは少し手間はかかりますが、香ばしい香りもおいしさのひとつ。だしをたっぷりと含んだ味わいは、また格別です。これからの季節、ぜひお試しください。

 

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Profile

柚木さとみ

SATOMI YUGI

料理家・フードコーディネーター ・カフェプランナー。1973年東京生まれ。5人姉妹の5女。ご主人とサビ猫姉妹(くう、ねる)との2人+2匹暮らし。大学卒業後、吉祥寺のカフェで店長を務めたのち独立。カフェのプランニングやプロデュース、メニュー開発、料理教室講師、ドラマの料理制作など、食と食空間に関わる仕事に携わる。2012年から、築65年の古い一軒家をリノベーションしたアトリエで料理教室「さときっちん」を主宰。旬の食材を生かした暮らしになじむレシピが人気。著書に『からだがよころぶ!菌活レシピ』(幻冬舎ルネッサンス)、『美人をつくる発酵食レシピ』(じゃこめてい出版)など。
https://yugisatomi.com
Instagram:yugisatomi

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