【料理教室の季節の人気メニューから/12月】ささっと作れて軽い味わい!「米粉ホワイトソースのシーフードグラタン」とグラタン皿いろいろ

料理教室「さときっちん」の台所便り
2022.12.21

みなさまこんにちは、料理家の柚木さとみです。
早いもので、今年も残すところあと10日となりました。皆さま何かとお忙しく過ごされているでしょうか。

私は毎年恒例となったおせち料理レッスンを開催していることもあり、今月はひと足先にお正月気分を味わっているのですが、そんな中でふと口にしたくなるのは、熱々のグラタン。あまり重たくないもので、できればホワイトソースも時間をかけずにラクに作りたい…となってきます。

今月は、そんな時にささっと作れる「米粉ホワイトソースのシーフードグラタン」をご紹介します。

米粉ホワイトソースのシーフードグラタン

米粉で作る軽い仕上がりのホワイトソースを使ったグラタンです。たっぷりのシーフードに、ショートパスタを加えたレシピです。ゆでたほうれんそうや白菜などを組み合わせて入れてもおいしいですし、玉ねぎと一緒にきのこ類をプラスして炒めるのもおすすめです。

【材料(4人分)】
[米粉ホワイトソース]
 米粉…大さじ6
 牛乳…4カップ
 塩…小さじ1
 白こしょう…少々
[フィリング]
 シーフード(むきえび、いか、あさり、ほたてなどお好みのもの)…220〜240g
 玉ねぎ…1個(150g)
 ショートパスタ…80g
 バター…20g
 塩…小さじ1/2
シュレッドチーズ…80g
オリーブオイル、パン粉…各少々

【作り方】
❶[米粉ホワイトソース]を作る。
鍋に米粉と牛乳を入れてよく混ぜ、中火にかける。泡立て器で混ぜながら温め、とろみがついたら火を止め、塩、こしょうで味つけする。
❷[フィリング]を作る。
鍋に湯を沸かし、濃度1%分の塩(分量外:湯1リットルなら塩小さじ2)を加えてショートパスタをゆでる(表示時間+1分)。ざるに上げて湯をきり、に加える。
シーフードはキッチンペーパーで水けをふき、大きいものは食べやすくカットする。玉ねぎは薄切りにする。フライパンにバターを溶かし、中火で玉ねぎがしんなりするまで炒める。シーフードを加えて1〜2分炒めたら、塩で味つけし、に加えて混ぜる。
耐熱容器の内側にオリーブオイルを塗り、を分け入れる。シュレッドチーズをのせ、パン粉をふりかけて、250℃に予熱したオーブンで20〜25分焼く。チーズが溶け、こんがり色づけば完成。

【メモ】
・ホワイトソースは冷めると粘度が出ますが、加熱するととろりとしたクリーミーなグラタンに仕上がります。
・冷凍のシーフードミックスを使用する場合、十分に解凍し、水けをきって使用します。
・ショートパスタはお好みのもので。ゆで時間を少し長めにし、やわらかく仕上げたほうがソースとよくなじみます。マカロニでもいいですし、ゆでたじゃがいもを敷いたり、ごはんを入れてドリアにするのもおすすめです。

米粉で作るホワイトソースは、材料を混ぜて火にかけるだけなのでとっても簡単。バターも入れていないので、真っ白な仕上がりです。よかったらぜひ作ってみてください。


今月は、グラタンを作る時に使っている器をいくつかご紹介します。
左上の白い長方形のものは、フランスの磁器ブランド「ピリヴィッツ」のもの。オーブン料理のほか、マリネやキャロットラペなどを盛ることもあります。

その右隣は、青い縁取りがポイントの琺瑯のパイディッシュです。イギリスの「ファルコン」のものですが、既に廃盤のようです。こちらもサラダを盛りつけたり、オイルフォンデュに使うこともあります。

その下は、岩手の南部鉄器の「OIGEN」の“ちょこっと鍋”というもの。着脱式のハンドルがついています。2個セットで、1人分ずつ作るのにちょうどいいサイズです。私はもっぱらグラタンに使っていますが、商品名を見ると浅型の鍋として使ったりすることもできるのかも。

続いて、グリーンのグラデーションが美しいふたつきの鋳物は、アイルランドの「ラ・キュイジーヌ」の“ミニレクタンギュラー”。オーブンやガスコンロのほか、IHにも使用できます。

最後にミニサイズの小さなココットは、随分前に吉祥寺で購入したのだけれど、メーカーさんは不明。容量は少ないので、他のお料理のつけ合わせのようなミニグラタンを作る時に使います。ディップやナッツを入れて使うことも。


このほか、琺瑯のバットや耐熱ガラスの大きな容器に、数人分まとめて作って取り分けるスタイルもよくします。ひと口にグラタンといっても、器ひとつで見た目やサーブの仕方が変わってくるのも楽しいものです。皆さんがグラタンを作る時の愛用品はどんなものでしょうか。

2022年、今年も一年ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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Profile

柚木さとみ

SATOMI YUGI

料理家・フードコーディネーター ・カフェプランナー。1973年東京生まれ。5人姉妹の5女。ご主人とサビ猫姉妹(くう、ねる)との2人+2匹暮らし。大学卒業後、吉祥寺のカフェで店長を務めたのち独立。カフェのプランニングやプロデュース、メニュー開発、料理教室講師、ドラマの料理制作など、食と食空間に関わる仕事に携わる。2012年から、築65年の古い一軒家をリノベーションしたアトリエで料理教室「さときっちん」を主宰。旬の食材を生かした暮らしになじむレシピが人気。著書に『からだがよころぶ!菌活レシピ』(幻冬舎ルネッサンス)、『美人をつくる発酵食レシピ』(じゃこめてい出版)など。
https://yugisatomi.com
Instagram:yugisatomi

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