私のベストな一枚 「AIR ROOM PRODUCTS」のパーカ
今日のひとしな
2020.09.28
~ 「futana」より vol.28 ~
9月28日月曜日。皆さまおはようございます、「futana」の土井です。
この連載は、少し先を想像しながら書いているので、実際の今日のお天気や気温はこれを書いている過去の私には分からないのですが、きっと9月の28日ともなれば少し暑さも和らいで、朝夕には秋の顔が見られるようになっているのではないでしょうか。
行きつ戻りつ、そして気が付いたら冬になっていたりして。
今日は、肌寒くなっているであろう秋の時季にピッタリの羽織ものをご紹介させていただきます。
それは、「AIR ROOM PRODUCTS(エアルームプロダクツ)」のヤクウール混パーカ。
「AIR ROOM PRODUCTS」は「futana」の準備期間中に拝見して、開店当初からお取り扱いさせていただいているシャツのブランドです。シャツブランドなのですが、今日ご紹介するのはパーカ(笑)。
シャツの良さもさることながら、パーカもまた力強く‟偏愛”アイテムなので、今日はパーカをご紹介させていただきます。
「AIR ROOM PRODUCTS」は自分達が着たいと思うものを作られているブランドで、シャツがメインではあるのですが、その延長線上で作られているカットソーやストールにもファンが多く、私もそのうちの一人。
こちらのアイテムは、何か特別な‟ハレ”の時というよりも‟ケ”を支えてくれるものなのだけれど、その‟ケ”の日々をきっちりと心地よく、そして楽しくしてくれるものばかりです。
パーカについて、「なかなかどうしてニクイアイテムだなぁ……」といつも勝手に感心しています。
フードが付いているのでカジュアルな洋服としての位置づけになると思うのですが、少し落ち着いたワンピースやブラウス、スカートなどと合わせてもしっくりくるだけでなく、それらのアイテムをほどよく「カジュアルダウン」させて、ぐっとスタイリングを引き締まったものにしてくれるのです。
「パーカにしか出せない雰囲気」があるから、その重要性はスカート・ワンピース・トップス・アウターなどのカテゴリーと同等の「パーカ」という部門を作ってもよいのでは無いかとさえ勝手に思っているぐらいです。
だからこそ、妥協したくない一枚である事もまた確か。
「AIR ROOM PRODUCTS」のパーカは表地の風合いがとても好きで、色むらのある杢糸によって作られているジャージー生地。優しく自然な表情と適度な厚さが着た時の安定感に繋がります。
次に着心地の良さ。吊り編み機で編まれた裏起毛の部分は、オールコットン。「コットンって、ここまで柔らかくなるの?!」と、驚きの肌触りもこちらのパーカの魅力です。
「ヤク」はウシの仲間で、標高3,000メートル以上の草原や岩場に生息する、寒さに強い動物です。毛は、動物系の天然繊維に分類され非常に良質で希少な素材。とても滑らかでしっとりとしており、また弾力性があるのでしわになりにくいという特徴が。その利点はパシュミナやカシミアに匹敵します。
加えて、「保温性が抜群で且つ蒸れにくい」というまさに冬の素材にうってつけの素材であるヤク。このヤクの毛のおかげで、「冷え性寒がり、でも寒さ好き」の私も存分に冬の寒さを楽しむことが出来ます。
また、同パーカについて伝えずにいられないのは、そのフードの絶妙なバランス。
パーカは着た時のフードの立ち上がりや大きさ、内側の状態でその見え方が変わってきますが、「AIR ROOM PRODUCTS」のパーカはフードの内側が共生地で袋状になっている為、ボリュームを出しつつも全体の安定感にも繋がっています。
上から羽織った時の首回りの雰囲気や、コートやジャケットを上から来た時に出る分量がまた素敵。
「パーカを手にするなら、フードは共生地で袋状が良い」。
ちょっとしたことなのだけれど、これもまた‟偏愛”なのだと思います。普段パーカを着られる方は勿論、今まであまり興味の無かった皆さまも、是非一度手に取ってご覧下さいませ。
「AIR ROOM PRODUCTS」ヤクウール混パーカ ¥27,000+tax
それでは明日も同じ場所、同じ時間に。
皆さまにお会い出来るのを楽しみにしております。
今日も良き一日でありますように。
変化するいろいろを都度楽しんでゆけますように。
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