シックな大人カジュアルへと誘う「ラベンハム」のキルティングジャケット

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2020.10.12

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。



頬をつたう風がひんやりと感じたら、アウターを手に取る合図。秋が深まるにつれ、おしゃれのワクワク感は一層高まります。今年、アウターを買うべきか迷っているけど、新調して気分を上げたい……そんな時は、流行に左右されず、着こなしの支えにもなってくれる定番に目を向けてみるのもひとつのテ。たとえば、キルティングジャケットといえばこのブランド! と評されている「ラベンハム」の“ブランドン”はいかがでしょう?


「ラベンハム」“ブランドン(ラブンスター)”各¥45,000
※商品の価格は2020年10月現在のもので、表示は税抜きです。

 

1969年、イギリス・ロンドン北東部に位置するサフォーク州で設立された「ラベンハム」。「現在もなお、生地をキルティングにする工程から製造まで自社工場で行っているので、どの工程においても安定性や責任感が行き渡っており、その誇りは、内側に施されたラベルにも記されています」とジャケットをめくりながら教えてくださったのは、マーケティング部の坂本 竜さん。

この“ブランドン”モデルは、2009年から継続されていますが、数年ごとにアップデートを重ねているそうで、「2014年には、表地を高密度な新ポリエステル素材の“ラブンスター”に変更し、強度と上質感を高めました。また、それまでは中綿が噴き出ないよう、内側にスクリームと呼ばれている別素材を挟み込んでいたのですが、表地の裏にそれを防げる加工を施したことでスクリームが不要となり、動きやすさと軽さに拍車がかかりました」

そして、今年の大きなリニューアルポイントはシルエット。アームホールと身幅を少しゆったりさせることで厚手のニットが着やすくなり、また着丈を約4㎝短くすることで、軽やかな印象ではおることが可能に。
マーケティング部の椿 望美さんも「膝下丈のようなバランスが難しいスカートでも、なんなく合わせられるのがいいですよね」と語ります。

ほんのり女性らしさが漂うのは、さりげなくAラインだからなのですね!

ポケットにも変化が。丸みを帯びた形だったものをスクエア型にしたことで、キリッとしたスタンダードな見た目に。
「手の出し入れがしやすくなったのも魅力です」

そして、ずっと変わらないのは、ブランドの象徴でもあるダイヤモンドステッチ。
「ステッチの角を交差して縫うことで、ほつれを最小限に食い止めることができます」

おしゃれ人の心をギュッとつかむニクい演出ポイントがこちら。

袖を折り返して着た時でもきれいに見えるよう、袖口の裏にはコーデュロイがあしらわれているんです! 表地の上品な素材感に引けをとらない裏地というのも、上質さを損なわない要因のひとつになっています。
もちろん、前ボタンも抜かりなくオリジナル!

撥水加工が施されているので、多少の雨や雪もはじいてくれるのも嬉しいところ。
年を重ねてもずっと着続けられるクラシックなコートで、シックな大人カジュアルを堪能してみて。

photo:花田 梢 text:三宅桃子


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ブリティッシュメイド 銀座店(ラベンハム)

電話:03-6263-9955
公式サイト:https://www.british-made.jp/c/brands/lavenham

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