「サイ」日高さんに聞く〝これから〞のベーシック Vol.2
2000年にメンズとレディースを同時に立ち上げて20年。スタンダードでシンプルなのに、静かなオーラを放ち、たたずまいが美しい。それが「サイ」の服の魅力です。デザイナー 日高久代さんが考える〝これから〞のベーシックとは?
日高さんにとってのベーシックな服、つまり「サイ」の服が、誰にとっても自分らしくいられる服であってくれたらいい、そう日高さんはいいます。
「最近、いろいろな方からいわれて嬉しかったのは、『断捨離をしようと思ったけれど、サイの服だけは昔のものも手放せなくて』とか『しばらく着ていなかった数年前の服を、最近また着たくなってよく着ています』という言葉。自分たちが作ってきた服が、そういう扱われ方をしていることがとても嬉しくて、20年やってきてよかったなと感慨深いものがありました。でも、それこそが私たちがめざすベーシックな服なのだとあらためて思いを確かにしたんです」
〝一生もの〞とはいっても、服に関しては一生着られるものはそうそうありません。その中でも、2年後、3年後も着たいと思えるような服を作りたいという日高さん。
「これからも基本は変わらず、〝たたずまいのよさ〞を大切に、モノとしての完成度を意識した服づくりをしていきたいですね」
photo:和田直美 text:和田紀子
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Profile
日高久代
文化服装学院卒業後、数社のアパレル企業でデザイナーとしてキャリアを積む。2000年に独立し、パタンナーの宮原秀晃氏とともに「サイ」を立ち上げる。’17年に、東京・千駄ヶ谷に待望の旗艦店「サイ マーカンタイル」をオープンした。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。