「サイ」日高さんに聞く〝これから〞のベーシック Vol.2

大人になったら、着たい服
2020.10.13

2000年にメンズとレディースを同時に立ち上げて20年。スタンダードでシンプルなのに、静かなオーラを放ち、たたずまいが美しい。それが「サイ」の服の魅力です。デザイナー 日高久代さんが考える〝これから〞のベーシックとは?

←Vol.1はこちらから


日高さんにとってのベーシックな服、つまり「サイ」の服が、誰にとっても自分らしくいられる服であってくれたらいい、そう日高さんはいいます。


「最近、いろいろな方からいわれて嬉しかったのは、『断捨離をしようと思ったけれど、サイの服だけは昔のものも手放せなくて』とか『しばらく着ていなかった数年前の服を、最近また着たくなってよく着ています』という言葉。自分たちが作ってきた服が、そういう扱われ方をしていることがとても嬉しくて、20年やってきてよかったなと感慨深いものがありました。でも、それこそが私たちがめざすベーシックな服なのだとあらためて思いを確かにしたんです」


〝一生もの〞とはいっても、服に関しては一生着られるものはそうそうありません。その中でも、2年後、3年後も着たいと思えるような服を作りたいという日高さん。

「これからも基本は変わらず、〝たたずまいのよさ〞を大切に、モノとしての完成度を意識した服づくりをしていきたいですね」

 

photo:和田直美 text:和田紀子


どこの洋服? など、もっと詳しい内容は、ただいま発売中の
『大人になったら、着たい服 '20-'21 秋冬』でご紹介しています。
ご覧になってみてくださいね。

Amazon 
楽天ブックス 


→その他の『大人になったら、着たい服』の記事はこちら

 

Profile

日高久代

Hisayo Hidaka

文化服装学院卒業後、数社のアパレル企業でデザイナーとしてキャリアを積む。2000年に独立し、パタンナーの宮原秀晃氏とともに「サイ」を立ち上げる。’17年に、東京・千駄ヶ谷に待望の旗艦店「サイ マーカンタイル」をオープンした。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ