「コート選び２」…おすすめ帖vol.45

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に２回、ご紹介しています。

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photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

冬のコートをお探し中、ものすごく気に入ったコートを見つけたけど、防寒に不安があった場合、皆さんどうしますか？あきらめますか？何も考えずに買いますか？洋服屋は何も考えずに買うんですが、それは、結局気に入ったら着るし、条件を満たしていても気分がのらなければ全く着なくなるということをよくよくわかっているからです。本当にそうなんです。薄いウールのコートで少し頼りないなって思っても、すごく気に入って買ったものは、それが生かされる着方をするものです。少し薄手だなって思ったけど、ものすごく気に入ってバイイングしたコートです。

お店で薄手のコートをお勧めする際には、インナーに変化を付けてとお伝えしています。

あったかインナーウェアにウールのブラウスを。

その上からヤクのミドル丈のカーディガン。コートの下に最大3枚で重ね着を考えてほしいと言っています。できたら、その3枚がそれぞれに活躍する温かさを備えていたら完璧です。例えば、ブラウスはコットンでなくシルクだったり、ウールだったり。ハイゲージの薄手のニットであれば、ハイネックだったり、素材がカシミアだったり。ニットも重ね着ができるぎりぎりの厚みで、しっかり防寒能力のある物なら最高です。

この上からなら、4枚目のコートが多少薄手でもだいたいしのげちゃいます。

さらに巻き物を楽しみつつ、防寒力を上げてみる。

ウールの巻き物を一枚かぶせるだけで、まったく温かさが変わるものです。

首元が寒かったら巻き方に変化を付けて。

軽めのおしゃれ着コートを楽しむには、こういったシンプルな重ね着をできるお洋服を２～３パターンでも持っていると楽ですよ。ダウンやアウトドア系のアウターを増やしていくよりも、本来はおしゃれ着を増やしたい方が多いですからね。インナーも少しずつ充実させて、冬のコート選びの幅に余裕を持たせてあげてくださいね。

ブラウス：maison de soil　\24,000+tax

カーディガン：FACTORY for annabelle　￥33,000

コート：gasa grue　\70,000+tax

←その他の「アナベル」の着こなしはこちらから

＊編集部より　伊佐さんがこの秋注目している楽ちんパンツの着こなしを『ナチュリラ』vol.51秋号で特集していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね！