ハンサムウーマンな佇まい。機能も優秀! 「トフ&ロードストーン」のバッグ

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2020.12.14

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。



昨年、ブランド創設15周年という節目を迎えた「トフ&ロードストーン」。きちんとしなければならない日のほか、カジュアルな装いに合わせればグッと大人らしさが増すバッグは、セレクトショップでも目を引きます。
数か月前、PR・河野なみこさんとお会いしたとき「このバッグ、気持ちまで軽くしてくれるんですよ」と紹介してくれたのが、2017年に誕生して以来、人気が高いモデルだというこちら。


「トフ&ロードストーン」“ミニヨン ハイエンドキャンバス”( 取り外し可能なショルダーストラップ付き)[縦22×横28×マチ13㎝]¥38,000
※商品の価格は2020年12月現在のもので、表示は税抜きです。

 

“気持ちまで軽くしてくれる”とは……?
「オールレザーのバッグだと、突然雨が降ってしまった時に濡れないように気にしながら歩いたり、シミになったらどうしよう…と不安に駆られたりしますが、このバッグはその心配が少ないんです」
黒の型押しレザー部分以外は、表面にウレタンフィルムを貼りつけたキャンバス素材だから、水や汚れに強いのだそう! さらに、その理由は続きます。

「打ち合わせなど、床にバッグを置かなければならない状況の時、ぐにゃっと型崩れして気になってしまうこと、ありませんか? そんな場面でも、底ビョウ付きなので底面を汚さず、カチッとしたフォルムを保ちながら自立してくれるので、安心して仕事に向き合えます」

あるある! とうなずいてしまうことばかり。「佇まいの美しさの秘訣は、ほかにもあるんです」と教えてくださったのは、PR・マーケティングご担当の橋本彩耶佳さん。
「四つ角に丸みを持たせるとシワが寄ってしまうのですが、それを防ぐべく、発泡ゴム加工が施されています」

そして、ブランドのシンボリックな存在といえば真鍮のパーツ。

「熟練の技を要する“砂型手込め鋳造”という造形方法によって、職人の手仕事でひとつひとつ作られています。デザインは、すべてオリジナル。燻したような金色の光沢は、経年変化を遂げ、より深みのある色合いが楽しめるのも魅力のひとつです」



一日に作れるのは数十個。金型で大量生産が可能な時代に、なぜそこまでこだわるのでしょう?
「その理由は、デザイナー坂井一成の幼少時代にさかのぼります。5才の時、自分の服についていたDカンに“なんか嫌だな”という違和感をおぼえ、金具への偏愛が始まりました。以来、自身が手がけるもののパーツや素材には温もりや味わいが感じられるものを、という高いこだわりを持ち続けています」

その信念は裏地にも。プリントではなく、なんと織柄! 大人の品格が宿ります。

各工程、緻密なやりとりができる日本生産を貫いているというのも納得です。

ブランドロゴやアウトポケットがないシンプルな見た目だからこそ際立つ、質のよさ。持つ人の個性や装いに寄り添いつつ、端正なオーラを放つバッグ、ぜひ注目してみて。

photo:花田 梢 text:三宅桃子

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トフ&ロードストーン

TEL:03-6455-5520
公式サイト:https://www.toffandloadstone.jp/

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