“寝かせアイテム”を新たな気持ちで身に着ける
料理家 ワタナベマキさん
昨年春のステイホーム期間中に、クロゼットの整理をしたというワタナベさん。
「シミや黄ばみが気になるようなものは処分して、着心地がいいもの、今の気分にフィットするものだけを残しました。そうしたら、コートやよそゆき服など、寝かせてしまっていたアイテムが意外とあることに気づいたんです。この春は、それらを生かしておしゃれを楽しみたいと思っています」
以前はメンズライクな軍パンやチノパンもよく着ていたと言いますが、それも4〜5年はいていないことに気づいて手放したのだとか。昨年よりもさらに “ちょっときれいめ” が、今はしっくりくると言います。
春に着ると、ことさら気分が上がるブルーのギャザーブラウス。クロップド丈のワイドパンツに合わせた気負わないスタイルも、トラッドな革靴を合わせることで、ほどよいきちんと感が生まれる。かごバッグを合わせて軽やかに。
上下とも量感のある組み合わせでは、素足で足首を見せて抜け感を。
去年まではカジュアルなTシャツに合わせることが多かったサーモンピンクのシルクパンツ。よそゆき用にと買ったものの、寝かせ気味だったシフォンブラウスを合わせたら、やわらかく、とびきり春らしい配色の装いが完成。
パンツにインしてブラウジングすることで、よりふんわり感が増す。
photo:大森忠明 text:坂本祥子
Profile
ワタナベマキ
グラフィックデザイナーを経て料理家に。素材の持ち味を生かしたレシピが人気で、雑誌や広告などで幅広く活躍。近著『アジアのごはん』(主婦と生活社刊)も好評発売中。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。