大人カジュアル基準をクリア! 「メヤメ」のリブプルオーバー

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2021.07.12

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。



「ビショップ」や「シンゾーン」といった人気セレクトショップで目にすることが多い「メヤメ」は、2018年秋冬からスタートしたブランド。デザイナーは、染谷めぐみさん、裕亮さんご夫妻。“ずっと手元に残しておきたい服”をコンセプトに、カジュアルだけど、どこか色気を感じられる服を提案しています。着心地のよさや身体をきれいに魅せてくれると評判で、今回ご紹介するプルオーバーもそのひとつ。ブランドデビュー時から、毎シーズン展開されている人気の定番アイテムです。


「メヤメ」オブロンネックリブプルオーバー各\15,400
※商品の価格は2021年7月現在のもので、表示は税込みです。

 

まずは首元。深すぎず、浅すぎない楕円型のUネックは、上品な開き具合で絶妙な抜け感が。

「首元を少し詰めたい時は、後ろに抜くとラウンドネックのようにもなります」と染谷さん。首元で、もうひと工夫されていることといえばヨレにくさ。
「首元は丈夫さを重視した目の詰まったリブに、袖口は心地よくフィットするやわらかいリブにしています」

カットソーを1枚で着る時に気になるのが肩の見え方。
「いかり肩でもなで肩でも美しく見えるように、スウェーデン軍のミリタリーカットソーからヒントを得ました。セットインスリーブにしないことで、窮屈感も軽減できるんです」

少しゆとりがあるバックスタイルで、肉感を拾わないのも嬉しいところ。
肌当たりがいいのは、フラットシーマ縫製が施されているから。裏側がゴロゴロせず、ストレスフリーなのは、これのおかげなのですね!

大人カジュアルで大切にしたいのは、ラフに見えすぎないこと。このカットソーは、さりげない光沢で上質感が漂うのが魅力です。

取材が行われた「メヤメ」のオフィスは、コンクリート打ちっぱなしの壁でとてもスタイリッシュ。デスクにはパソコンと少しの文房具しか見当たらず、置いてある家具もわずか。ミニマムな空間とシンプルなプルオーバーからは、潔さと強いこだわりがにじみ出ていました。

 

photo:花田 梢 text:三宅桃子

 

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ソークロニクル(メヤメ)

TEL:03-6427-6071
公式サイト:https://www.meyame.jp/

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