『太陽と月の季節』~おしゃれ暦vol.17~神無月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第17回目です。10月に入り、本格的な秋になりました。暑くもなく寒くもない心地のいい季節。けれど、日中はほどよい気温でも朝晩は急に冷え込んだり……案外体温調整は難しかったりもします。そんなときに有効なおしゃれとは??
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
1964年10月10日、現在の体育の日に東京オリンピックが開幕した。
52年前の今頃は、きっと日本中が興奮に包まれていたことでしょう。
暑くもなく、寒くもなく、心地いい。運動するにはちょうどいい。
しかし、おしゃれをするのは難しい。
今は、そんな季節。
カシミアの肌触りは最高に心地いいけれど、まだ着るには少し早い。
技術の進歩は、人を贅沢にするが、人のわがままから技術は進歩する。
だから、わがままは言っていい。
昼間は太陽が照り付けるからまだ少し汗ばむ日もあるくらい。
一枚で着てちょうどよく、太陽の下ではちょっと袖をまくる。
コットンに、少しカシミアが入ったこのニットなら、
季節感もあって、肌触りも良く、一日中どんな場所でも過ごしやすい。
今日はすっきりデニムの日。
人にはわからない程度に、ロールアップの幅を変えて気分転換。
ちょっとしたヒールでスッキリとしたシルエットにまとめてみた。
セカンドスキンのように心地いいニットだから、、
ほかにもいろいろ合わせてみたい。
ずっと気になっていたワイドパンツ。
ザブザブ洗えるコットンのタイプ。
レザーのフラットシューズで軽快に。
履きなれないと、なんだか少し照れくさい。
デニムで合わせたときと、違った印象だ。
シルエットに大きな変化を加えると、個性が強く見える。
シルエットに変化を加えないようにスタイリングすると、
少し保守的だが、安心感もある。
寒露のころ、太陽が昇ると少し汗ばむくらい。
月が出るころには、少しひんやりする。
セカンドスキンのような一着で、自身の好きなシルエットの幅を研究しよう。
運動するにはちょうどいい季節。
重ね着の準備運動でも始めましょう。
トップス:vie ¥14,000+tax
デニム:orslow 105 STANDARD ¥19,800+tax
ワイドパンツ:FIRMUM ¥19,500+tax
バッグ:(どちらも私物)
シューズ:パテントタップシューズ(私物)
シューズ:VIEILLE ¥26,000+tax
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。