「テハマナの鞄」…おすすめ帖vol.72

おしゃれさんコーディネート
2022.01.08


『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

 

あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

年明けはメインのお洋服以外の新調をはかりたくなりませんか? 僕はソックスとアンダーウェアを新調しましたが、革製品、特にお財布や鞄、靴なんかは新年に新しいものを取り入れると気持ちいいですよね。今日は、アナベルオープンからお取り扱いを続けているレザーバッグを久しぶりにご紹介いたします。

 

「Teha’amana(テハマナ)」のスウェードのボストンバッグです。上からベージュ、カーキ、ブラックの3色展開。大阪と和歌山の県境、河内長野市の自宅敷地内に工房を構え、数名のスタッフとともに、制作しています。アナベルのオープン準備を進めている最中に存在を知り、頑張って車で工房を尋ねたのが10年前。途中でナビが終わってしまう、山や川に囲まれた自然豊かな場所にありました。

 

 

サイズはこのくらい。

 

 

ファスナーで大きく開口する内ポケットもないシンプルなボストン型のミニバッグです。

 

 

スウェードは馴染みのいい柔らかいレザーを使い、ハンドルや底面にはしっかりとした牛革のスムースレザーを使用しています。スウェード素材というと、お洋服では秋冬限定的な印象が否めませんが、シューズやバッグでは年間通して使用するお洒落な素材です。レディースではスウェード素材のパンプスやサンダルなどは定番的に見かけます。ぜひ、秋冬だけでなく春夏にも持って欲しい鞄です。

 

 

目立ちませんが、こちらにブランドの刻印が小さく刻まれております。

 

 

 

このようにハンドバッグのように持つことがメインになるバッグです。普段使いには十分すぎる収納量ではないでしょうか。A4サイズ以上のものをよく持ち歩く人には向いていませんが、携帯、長財布、手帳、筆記用具、本、ポーチ(細かいものが色々)、カードケース、ペットボトル、くらいなら余裕です。

 

 

分厚いレザーの底面で、自立するのも嬉しいところ。

 

深さもないので、中身の見やすい鞄です。

 

作り手の西本さんは、とっても多趣味だったのが印象的で、自転車やカメラばかりか、裏山を使って養蜂までおこなってしまうほど。

 

 

訪れたのは確か夏で、日本ミツバチの巣箱を見学させてもらいました。ハチミツの収穫はもちろん、カバン制作に使用する蜜蝋も自前です。本当にあらゆるものを自分で作りたがる、好奇心旺盛な楽しい大人という印象でした。確か木工でバターケースも作っていましたが、その完成度もすごい。

 

 

最後はブラック。このようにコートを着ていても肘にハンドルがかかるような長さにしてあります。

 

 

もちろん、修理やお手入れをすることで長くお使いいただける鞄ですよ。新年に、日常使いの小さなバッグを新調してみるのもいいと思いますよ。

 

 

バッグ:テハマナ ¥25,000+税

 

発売中の『ナチュリラ』冬号vol.56では伊佐さんが提案する移動手段別のコートの着こなしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね!

 

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アナベル

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営業時間:11:00~20:00 水曜定休
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